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第1報は、「名画ギャラリー」の途中のルーベンスで終わっているが、「名画ギャラリー」の展示自体もここでいったん中断し、「クンストカンマー:美と技の部屋」に移る。 ここに展示されているのは9点だけであるが、いずれも飛び切り豪華な装飾品。これこそ副題の「華麗なる侯爵家の秘宝」たちである。 中でも目立つのは、次の4点。 ・ヨアヒム・フリース《ぜんまい仕掛けの酒器(牡鹿に乗るディアナ)》: ぜんまい仕掛けで机の上を動いていく。停まったところに坐っている人が、鹿の首を開けて、そこから中の酒を飲む。酒が少なくなってくると、次第に飲みにくくなる。酒席での笑い声が聞こえそうである。 ショップで買ったポストカードは(↓A)。ディアナの頭には三日月(↓B)、犬の背部には小動物を射ようとしている狩人ディアナ?(↓C)。その台座にはネジ穴がある。展示ケースの中にはこれに合うゼンマイのネジも置かれていたが、このポストカードには写っていない。 次なるオタカラは、1620年代に、カール一世がイタリアのピエロ・パンドルフィーニに注文した《貴石象嵌のチェスト》↓。パンドルフィーニはモザイク細工の専門家で、プラハノカストルッチ工房で働いていた。チェストの絵柄を見ているだけで飽きない。本当に贅沢の極みである。 ここでのスタートは17世紀フランドルから。 小さな画だが、ヤン・ブリューゲルの《若きトビアスのいる風景》↓が面白かった。もの凄い数の人間が細かく描き込まれている。そして背景のブルーやグリーンが美しい。 レンブラントの《キューピッドとしゃぼん玉》のしゃぼん玉に光が当たっている。愛の儚さを意味しているとのこと。 マニャスコやパニーニの奇想画、カナレットの都市景観画、バトーニの新古典主義絵画は、サット見ただけ。 最後は、ビーダーマイヤー。 ビーダーマイヤーとは、1815年のウィーン会議と1848年の三月革命の間の時期に、中欧で流行した「身近な人物・風景などの親しみやすい題材を、細やかな情感をこめて優美に描いた絵画である。 最初に出てきたひは、エリザベート・ヴィジェ=ルブランの《虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタインン侯爵夫人》↓。これは、彼女がフランス革命を逃れて、ウィーンで描いたものだから「ビーダーマイヤー」としたのだろうが、1793年の作品だからいかがなものだろうか。侯爵夫人が素足に驚いたというから、当時の侯爵家はまだアンシャン・レジームだったのだろう。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-10-04 21:51
| バロック
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