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ウィーンのリヒテンシュタイン美術館には、2007年に訪れた(記事はこちら)。建物はもちろん、展示物も超一流だった。
↓左は今回の展覧会のチラシ、↓右はウィーンの図録の表紙である。ウィーンの美術館の門前の幟にも、↓左のルーベンスの娘の画が使われていた。 第二次世界大戦の際には、ウィーンの「夏の宮殿」に置かれていた美術品は、1938年には公開中止、1945年にはファドーツ城に疎開となり、2004年3月、66年振りに、ウィーンでの一般公開が再開されたのである。 さらに、現在は予約制となっているのだから、日本でこのような世界の宝を見られることは、まことに幸せなことである。 リヒテンシュタイン美術館展は、大戦前後に世話になったアメリカとスイスで比較的早期に開かれているものの、パリ・プラハ・モスクワなどで開催されたのは近年のことなので、今回、日本の3都市が巡回の機会を得たことは僥倖であるとしか言いようがない。 というわけで、小雨をついて、初日に行ってきた。中は空いていて、快適な鑑賞を楽しめた。 会場の地図↓のような章立てになっているので、それに沿って話を進める。 まずは、「エントランス」。ソルダーニ=ベンツイの《メディツィ家のヴィーナス》↓がお出迎えで、この部屋のお送りは同じ彫刻家の《踊るファウヌス》。いずれも素晴らしいブロンズ。この二つの彫刻に挟まれたファランチェスキーニの神話画・宗教画は奇麗だが、あまり迫力がないので、先を急ぐ。 他に目についたものをいくつかあげる。 年表、地図、肖像画、建物の版画など多数。この国の人口は35000人、面積は小豆島程度。 次は、いよいよ「名画ギャラリー」に入る。まずはルネサンス。 ラファエロ《男の肖像》↓、マセイス《徴税吏たち》↓↓、クラナッハ《聖エスタキウス》↓↓↓などの見事な作品が並んでいた。 この美術館には、36点ものルーベンスがあるが、今回は10点が来日している。 ・カリュドンの猪の耳を射たアタランテとこれを槍で仕留めるメレアグロスを描いた《メレアグロスとアラタンテ、あるいはカリュドンの森(下絵)》↓ これは下絵だから、工房が関係しないルーベンス本人の作。 ・《聖母を花で飾る聖アンナ》 ・《ひげのある男》 ・マリアがキリストの眼を閉じている大画面の《キリスト哀悼》↓ ・「デキウス・ムス連作」のうちの《占いの結果を問うデキウス・ムス》↓ ・「デキウス・ムス連作」のうちの寓意画《勝利と美徳》 「デキウスムス連作」とは、古代ローマの執政官デキウス・ムスの物語画。デキウスは、ラテン人同盟軍との戦いに勝つためには、執政官が自らを犠牲にしなければならないという過酷な予言を受けとめ、戦いに殉じて、ローマに勝利をもたらした。大画面の8点の連作のうち2点は寓意画で、残りの6点で物語が追える。 この連作については、会場には版画が6点出ていて、物語をフォローできるようになっていた。しかし版画では分かりにくいので、ここでは原画画像をまとめてアップする↓。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-10-03 22:23
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