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季節はずれの涼しさに誘われて、猛暑のため自粛していた「美術散歩」を上野で敢行。公園口に着いたのは、午後2時。
A.ツタンカーメン展 @上野の森美術館 当日予約の案内が出ていたが、一番早い予約が午後4時からということでパス。 B.奏楽堂 ![]() C.契丹-草原の王朝 @ 東京芸術大学大学美術館 ![]() この展覧会は、日中国交正常化40周年記念特別展であり、「美しき3人のプリンセス」というキャチコピーも付いている。空いていたのでジックリと見ることができた。 ![]() ![]() 今回、展示されている契丹遺跡から出土した文物の中心は、下記の4か所の墓所から出土したものである。章立ては、①馬上の芸術、②大唐の遺風、③草原都市、④蒼天の仏国土となっているが、この記事では出土場所別にお気に入りをあげていく。 Ⅰ.トルキ山古墓: 契丹の建国者・耶律阿保機の時代を生きたプリンセスの墓。黒髪が残る30~35歳頃の契丹女性の遺体が埋葬されていた。副葬品の多くは、唐の文化を感じさせる豪華な品々であった。 ・《彩色木棺》↓: 大きくて色彩豊かな木棺である。屋根の高低差があるのが特徴。こういった形の棺は鮮卑や唐でも見られるとのこと。 ![]() ・《首飾り》↓: 紅サンゴ、中央には見事な金細工。遠くから運ばれてきたものなのだろう。 ![]() ・《鏡箱・鸚鵡牡丹文鏡》↓: これは見事。 ![]() ![]() ・《マカラ形耳飾り》↓: マカラとは想像上の水中生物。 ![]() Ⅱ.陳国公主墓: 契丹第五代皇帝の孫で、18歳の若さで亡くなったプリンセス・陳国公主の墓で、夫とともに並んで埋葬されていた。銀糸葬衣に包まれた彼女の遺体は黄金のマスクと冠を着けていた。ここからは華麗な馬具も出土した。 ・《金製仮面》↓: これは11世紀前半のものだから、ツタンカーメンの黄金のマスクとは比較すべくもないが、とにかく豪奢なものである。 ![]() ![]() ![]() ・《龍文帯金具》: ちょっとごついけど、騎馬にはこれだけのものが必要だったのだろう。 ・《龍文化粧箱》: 龍は3本爪であることを確認。今回出ていた龍の爪もすべて3本爪のようだった。5本爪の龍は中国の皇室専用となったのは、明代以降なのだから気にすることもないのだが・・・。ちなみに、対宋貿易を行っていた平清盛が納めた平家納経の《雲龍文銅製経箱》の龍は4本爪なのだから、この時代はまだ自由だったらしい。 ・《銅広口盆》: アラビア語が彫られている。西域から伝わったものなのだろう。 Ⅲ.慶州白塔: 契丹第6代皇帝の妃・章聖皇太后が夫の弔いのために建立した白塔。最上段から100基以上の舎利塔、香薬、陶磁器、染織品などの奉納品が出てきた。 ・《釈迦涅槃像》↓: 色彩が一部残っている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・《花鳥文錦》: 11世紀の絹織物が素晴らしい保存状態で残っていることに驚く。乾燥しているためなのだろうか。 Ⅳ.耶律羽之墓: 契丹初代皇帝と第2代皇帝に仕えた重臣の墓。ここから金銀器や陶磁器が多数出土している。 ・《鳳凰文盤・唐草文盤》 ・《孝子図壺》↓ ![]() ![]() ・《白磁輪花碗》: これは真っ白な素晴らしい白磁。キャプションには、契丹の域内で作られたと書いてあったと記憶しているが、窯跡は見つかっているのだろうか。中国の定窯の白磁もいくつか出ていたが、それよりも白い。 ・《青磁輪花碗》: 灰青緑色。北宋の天青色とは程遠く、高麗青磁の秘色に近い。 ・《ガラス長頸瓶》・《ガラス幾何学文瓶》: 中近東製のものであるが、西域経由で来たとのこと。 Ⅴ.その他 ・《家形木槨・床・机・椅子》-赤峰市収集: 墓所の再現。少し掘った場所に、これらが置かれていたことがよく分かった。 ・《山岳群人図壁画》-赤川市出土: 人力車や坐っている車夫も描かれている。結構巧い風俗画。 ・《鳳凰形簪》-赤峰市収集↓: お見事。 ![]() ・《四神》-赤峰市出土: 色彩は失われているが、木製の青竜・朱雀・白虎・玄武が揃っている。 ・《黄釉鳳首瓶》-赤峰市出土: 特別に長い頸の瓶。黄釉が美しい。 ・《褐釉牡丹文碗》-赤峰市出土: 濃い褐色だが紫色らしくも見える深みのある色なので「紫定」という。 ・《三彩鴛鴦形水柱》-赤峰市収集: 《遼三彩》の名品がいくつか出ていた。日本の《奈良三彩》は銀化しているものが多いが、こちらは完全に《唐三彩》そのものといってよい。 ・《白釉緑彩花文盤》-通遼市出土: 見事な釉薬の色彩。 ・《奏楽図・近侍図》-赤峰市出土: 素晴らしい石彫。 ・《板絵近侍図》-赤峰市出土: 対の板絵。女性は盆の上に茶托に載った茶碗、男性は熱い酒を入れた壺を運んでいる。画像はチケット参照↓。 ![]() ![]() ・《板絵門神像》-赤峰市出土 ・《白磁阿難・迦葉倚像》-通遼市収集 3階の窓側には休憩所があって、カタログが置いてあった。とても良い天気で、スカイツリーも良く見えた。 ![]() 新しくできた北口から入るとカフェ、改造前の食堂の場所である。エレベーターで階下に降りて見ると、誰も並んでいない。時間はちょうど4時半。そこで再見することにした。小さな画が多いし、ほとんど覚えているので止まらずに美術館内散歩とした。 フェルメール《真珠の耳飾りの少女》は、並ばないで後方から見るラインを選択したが、そこにいたのは3人だけ。ここでは5分ぐらい立ち止まって、再見したが、お洒落な木の枠に入っていることに注目したことだけが、今回の収穫だったかもしれない。ちなみに、前報はこちらとこちら。 ![]() このブログを書き終わったら、ちょっと寝て、ロンドン・オリンピックの女子サッカー決勝戦を見る予定。なでしこ・ジャパン頑張れ! 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-08-09 23:06
| 国外アート
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