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第3章は、 「故郷チェーグエフとモスクワ」
留学を早めに切り上げて帰国したレーピンは、土着の民俗画の重要性を意識して、1876年7月、ウクライナの故郷チェーグエフに向かった。 ここでの短い滞在期間中に描いたのは《長輔祭》、《樫の森の十字架行進-奇跡によって現れたイコン》や《夕べの宴》の下絵ぐらいであるが、チェーグエフで直接触れた豊かな自然、個性的な人物や慣習などは、1877年10月にモスクワに移ってからのレーピンの多作時代の基盤となった。 今回《樫の森の十字架行進》の1878年の習作が展示されていたが、まだ人物の輪郭さえ判然としない未完成段階の習作だった。 同じテーマの《クールクス県の十字架行進》↓はパネル展示だったが、この画はトレチャコフ美術館にあるのだから、今回、実物を展示してほしかった。 その代りに出ていた《背の曲がった男》↓↓は、完成作の左前方に描かれている杖をついた青年と同一人物である。このように、レーピンは、大画面の中のそれぞれの人物について実在の人物を描いていたのである。 なお、この画の1880‐81年バージョンは国立ロシア美術館に(↓)、1889-96年バージョンはハルキウ(ハリコフ)美術館にある(↓↓)。レーピンの愛国心がこのテーマに繰り返して取り組ませていたのだろうか。 美術散歩 管理人 とら 【註】 その1、その2、その3、その4、その5
by cardiacsurgery
| 2012-08-07 14:45
| 国外アート
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