記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
この展覧会には、初日に出かけてきた。同じ日に上野でスタートした「ツタンカーメン展」はものすごい混雑だったらしいが、玄人好みのこちらの展覧会は楽に見られ、冷房が効きすぎていて寒いほどである。
まずは序章として「わたしとレーピン」という文章を書かせていただきたい。御用とお急ぎの方は、以下の小字箇所を飛ばして下さい。 1996年4月27日~10月20日、小樽ペテルブルク美術館で開かれた「レーピン〜ロシアの心」展にレーピンの代表作《ヴォルガの船曳き》が20年ぶりで国内公開された。この時には、何とか羽田から小樽へ日帰りして見てきたいと、大分ジタバタしたが、クレージーすぎるという家族の反対にあって、挫折した。その時以来、この《ヴォルガの船曳き》が東京にくる日を待ち望んでいた。 次に「国立ロシア美術館」の作品を見たのは、2007年4月の「国立ロシア美術館展-ロシア絵画の神髄 @東京都美術館」だった。 第1回は 1993年4月の「ロシア近代絵画の至宝-トレチャコフ美術館展 @ 東京都美術館 」(その時のHP記事はここ)。 2回目のトレチャコフ展は、2009年4月に見た「国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア @Bunkamura」であるから、それほど時間が経っていない。その時のブログ記事はこちら。 まずは《自画像》。1887年、43歳の作品である。彼は、1844年、ウクライナに生まれ、イコン画家として稼いだ金を持って、19歳の時にサンクトペテルブルグに上京し、美術アカデミーでの勉強を開始した。1930年、86歳で、フィンランドにおいて逝去するまで、ロシアを代表する写実画家として名声をほしいままにした。 《ヴォルガの船曳き》は、美術の教科書にも出てくるレーピン初期の大傑作。 今回出展されているのはその習作である。 2007年のロシア美術館館長ウラジミール・グーセフ氏の講演では、「《ボルガの船曳き》の労働者は決して抑圧された奴隷階級の男たちではなく、自由人である。賃金をもらっても、すぐに酒に費ってしまって、もとの重労働にもどっていた。レーピンはこのような社会問題の批判をしたのである」ということであった。 上述の習作は1870年の作品であり、本作は1871年にいったん仕上げられて展覧会に出品されたが、翌年レーピンはヴォルガ河流域を再訪し、この作品に手を加えて、1873年に美術アカデミーで公開されたのである。 今回の展覧会には、その間、レーピンが制作した別のバリエーション《浅瀬を渡る船曳き》が出展されていた↓。正面に向かってくる船曳きたちは、雷雨の前の背景と一体感をなして描かれている。ここでも、それぞれの人間の個性がしっかりと表現されている。パイプを咥えた男は、完全に横向きで、海を眺めている。 その中の《老女の肖像》は、エルミタージュ美術館所蔵のレンブラントの同名作品の模写。本作にひけをとらない素晴らしい出来栄えである。 第2章以降は、【註】↓を参照してください。 美術散歩 管理人 とら 【註】 その1、その2、その3、その4、その5
by cardiacsurgery
| 2012-08-06 09:34
| 国外アート
|
ファン申請 |
||