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ところが、昨日、ちょっと覗いてみたところ、超一流の展覧会であることが分かった。大英博物館で開かれた展覧会をそのまま持ってきたらしい。 そこで、めずらしく図録を買い込んで、読みだしたが、面白くて止まらない。 読了するには時間がかかるので、まずはチラシ・レベルの記事を書いてごまかすことにする。 「古代エジプト人の死生観」を知ることが、第一段階。 なるほど、これが展覧会の第1章となっている。 これに関して、分かりやすいビデオが出ていたが、これを見る場所が、会場出口に近いところだった。そのため全体の復習にはなったが、できれば最初に見せてもらいたかった。 太陽が西に沈んで、夜の世界を経て、朝になると蘇って東から昇るように、人間も死んだ後、冥界を旅して、再び再生・復活するという考え方である。 この冥界の旅が曲者で、これを乗り切るガイドブックが「死者の書」である。 ここで一つ勉強。会場のパネル説明の受け売りである。 古代エジプトでは、人間には「バー」と「カー」という2つの魂があり、これらが死者の旅で大活躍する。第1章では、まず《オシリス神像》が登場する。これが冥界の支配者。いわば地獄の閻魔様。肌が緑色なのは、再生・復活の象徴である植物の色とか。納得。 《プスセンネスの供養碑》では、オシリス神の後ろに立っているハヤブサ頭の息子「ホルス神」、妻の「イシス女神」と知り合いになる。 《デニトエンコンスの供養碑》では、ハヤブサ頭の「太陽神ラー・ホルアクテイ」とも知己になる。 この「死者の書」は、古王国時代の「ピラミッド・テキスト」、中王国時代の「コフィン・テキスト」から進化したものとのことで、お棺、ミイラの覆い布などからパピルスに書かれたモノまでが登場。 第2章の「冥界の旅」は、「旅立ちの儀式」から。 《フウネフェルの「死者の書」:口開けの儀式》という美しい彩色パピルスが出ていた。チラシ表紙↑のヴィジュアルに使われているものである。 続いての「旅の装い」には、もろもろの展示物。「冥界の風景」には、「冥界の丘」など。ここで「セネトゲーム」が登場した。30マスでできた盤上の道を二人で駒を進めるゲームだが、死者が通過する旅を象徴するものとして一緒に埋葬されており、死者の書の中にも描かれている。 「守護と呪文の力」では、最も重要な臓器と考えられていた「心臓」を守る呪文や護符↓があった。「心臓の物語」については、第2報で書くこととする。 以下、今回の第3章となっている長大な「グリーンフィールド・パピルス」の中の面白い場面を、いくつか挙げることとする。 まずは地獄の沙汰も供物次第。 図は下段の耕作の場面からスタート。自分で働くのが面倒な死者は、従者「シャブティ」を連れてきてもよいらしい。 祈りをささげている相手の「ベヌウ鳥」は裕福の象徴。死んでも金持ちになりたいらしい。 上段では、猫・蛇・雄牛の頭をした神に、自分の魂(カー)とともに礼拝。 次いで、供物を載せた舟を漕いで着いたところで、「ハヤブサ頭のホルス神」の後ろで、「ミイラ姿の女神」に礼拝。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-07-11 17:43
| 国外アート
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