記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
これは、「浮世絵師 溪斎英泉」の記事第三弾。第一弾はこちら。第二弾はこちら。
天保期に北斎の《冨嶽三十六景》と広重の《東海道五十三次之内》の大ヒットによって、風景画の黄金期が到来した。英泉も、その同時代の浮世絵師として、それなりの役割を果たしている。 今回、英泉の「蘭字枠」洋風風景画シリーズ5図のうちの4図が出ていた。これらは天保(1930-44)前期の作であり、文化初期(1804-07)頃に制作された北斎の「額縁枠」洋風風景画シリーズの影響も受けていると考えられる。 《木曽街道六十九次》シリーズは、初め、英泉-保永堂で出版されたものであるが、英泉が手掛けたのは70図中の24図のみで、途中、広重に交代し、後に版元も伊勢屋に替わっている。伊勢屋版の後版では英泉の名前が消されているところから、なんらかのトラブルがあったのではないかと推定されている。 ![]() ここで、それぞれの舟の画を1点ずつ挙げて、両者を比較してみたい(偶然↑左の表紙の2点になった)。 ![]() ![]() 英泉が北斎の構図を参考にしていたことは、↓の舟の画を見れば明らかである。Aの船頭、 Bの傘、 Cの向こうをむいている笠の男、 Dのうつむいている笠の男が酷似している。 ![]() ![]() 最後に、英泉の風景画の最高傑作といわれる重要美術品《雪中山水図》の画像をアップする。英泉は、北斎や広重という風景画の二大家の影響を受けつつも、このような↓水墨画の味わいのある錦絵を制作するに至っている。ここまでくると、浮世絵というよりも文人画の趣きである。彼の出自である武士の魂がこの画から透けて見える。 ![]() 【註】 第一弾記事、第二弾記事、第三弾記事、第四弾記事
by cardiacsurgery
| 2012-06-13 12:10
| 浮世絵
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||