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現在、新美で開催中の「大エルミタージュ美術館展」にちなんだ番組。バライエティ番組特有の誇張した表現に辟易しながら、内容が良かったので最後まで見た。
女優の杏さんがナビゲーターとしてエルミタージュ美術館を訪れて、専門家や関係者の意見を紹介していくという流れ。 最後に、千足信行・池上英洋両氏の名前が協力者として出ていた。 1.レオナルド・ダ・ヴィンチの《リッタの聖母》と《ブノワの聖母子》: ![]() 結局、大英美術館に素描があり、重ね合わせるとこの油彩と一致することから、《ブノワの聖母》はレオナルドの真作であって、窓の外には空が描かれており、実在の母子をモデルに描いたものということに落ちついた。「泰山鳴動してネズミ一匹」とは、こういったストーリーの組み立てのことだろう。 番組では、未婚の母で早くレオナルドのもとを去って行った実母カテリーナを想って「母と子の愛」を込めた画であるとしていたが、こういうのを「転んでもただでは起きない」というのだろう。 2.レンブラントの裸婦像《ダナエ》: ![]() 模型で実験してみると、余計な陰影をなくすためには、光源の位置と大きさが重要であることが判明した。すなわち、この場合のレンブラント光線の光源はボリュームがあって近いことが必要なのであった。 3.マティスの《赤い部屋》:(参照) 子と妻をなくしたシチューキンが購入を申し出た際には、この画は《緑の部屋》だった。このことは写真にも残っているし、現在の画の端に緑色がのぞいていることからも分かる。 《緑の部屋》と《赤い部屋》を見た時の脳波を比較すると、「緑」ではα波優位(脳が癒された状態)となるが、「赤」ではいったんβ波優位(脳が活動的な状態)となり、しばらくしてαとβが同程度の状態(脳の癒しが強調された状態)に変化することが判明した。後者における時間的変化は、緑の窓を見たためだということも分かった。 この画を日本に運ぶために壁から外されるところも放映された。今回の展覧会の宣伝である。なにせ、番組も展覧会も同一スポンサーなのである。 4.ヒットラー VS 市民: 第2次大戦時、サンクト・ペテルブルグがドイツ軍に包囲され爆撃を受ける前に、市民の協力のもとに、8日間で枠から外した絵画を運び出した。大きなレンブラント《放蕩息子の帰還》は巻いて搬送した。 ![]() この最後の話はとても良かった。ナビゲーターの杏さんは、「この美術品を守った女性たちの全人類に向けての活動に対して、心からお礼をいいたい」と締めくくった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-05-02 13:31
| ルネサンス
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