記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
同じ美術館で「セザンヌ展」とこの「大エルミタージュ展」という二つの大きな展覧会が開かれていることは特筆に値する。昨年は東日本大震災の影響で「プーシキン美術館展」が中止になるなど大変な年だったが、それから1年が過ぎて、ようやく平穏に戻ってきたのである。それにしても、このような「大展覧会」を二つ同時に開催できる国立新美術館のスペースの広さは威力である。
![]() ![]() 展示は、世紀別に5章に分かれている。 第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀 ・ティツィアーノの 《祝福するキリスト》: 再見だが、万物の支配者を暗示するクリスタルを持つキリストの姿は美しいだけでなく、迫力がある。色彩の効果である。 ![]() ![]() ・レオナルド派《裸婦》: Bunkamuraの「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」にも出ていた《裸のモナリザ》。倒錯的な感じがして、あまり好きになれない。 ・バルトメオ・スケドーニ《風景の中のクピド》↓と《聖家族と洗礼者ヨハネ》: 幼子キリストの意味ありげな目つきが愛らしく、スケドーニ特有の歯切れの良い彩色が好ましい。お気に入り! スケドーニはバロックの画家とされることが多いのだが、今回の作品は16世紀末-17世紀初めということで第1章に入っているようだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・ヴェロネーゼ《聖会話》: 画の中の紋章は、画の依頼者であるカステリ家のもの。 ・ボルドーネ《貴婦人と少年》: ジョルジョーネ風横臥裸体画。背景にマルスとクビドが描かれている。 ・ジュリオ・カンピ《男の肖像》: 女性画家。 第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀 ・ルーベンス 《虹のある風景》↓の虹は夢の象徴。オヴィディウスの「変身物語-黄金物語」によるとのキャプションの説明も、私には猫に小判。もう少し親切な記載がほしい。手前の土俗的風景と動的な背景のコントラストに目が行く。 ![]() ![]() ![]() ![]() ・ホントホルスト《幼少期のキリスト》 ・ブルーマールト《トビアスと天使のいる風景》: 不思議な風景。 ![]() ・ヤン・ステーン《結婚の契約》: 女性の大きなお腹に手を当て、デキチャッタ結婚を迫る母親。くびき=結婚の契約。割れた卵・空の鳥籠=失った純潔。この画は「エカテリーナの遺産」展で見た。 ・ウィレム・クラースゾーン・ヘダ《蟹のある食卓》 第3章 18世紀 ロココと新古典派:革命の世紀 ここはお気に入り多数。 ・ブーシェの《クビド》2点ー「画の寓意」と「詩の寓意」。後者は「エカテリーナの遺産」で見た。 ・シャルダンの《洗濯する女》: 再見。母親が選択する間、おとなしく坐ってシャボン玉遊びをしている子供。外では別の女性が干しもの。 ・ヴィジェ=ルブラン《自画像》↓: この画は、三菱一号館美術館の「ヴィジェ=ルブラン展」でみたばかり。 ![]() ・クロード=ジョセフ・ヴェルネ《パレルモ港の入口、月夜》↓: 見事! ![]() ・ロムニー《ハリエット・クリーア夫人の肖像》 ・ジュシュア・レノルズ《ヴェヌスの帯を解くクビド》↓ ![]() ![]() ・ピエール・ナルシス・ゲラン《モルフェウスとイリス》↓: モルフェウスは夢の神。モルヒネの語源。眠りの神の息子。イリスは虹の神。 ![]() ![]() ・コロー《森の中の沼》: 赤い帽子が得意のアクセント。 ・テオドール・ルソー《グランヴィル近郊の眺め》: 再見。本作品はバルビゾン派の宣言とみなされる重要作品とのこと。画中の荷馬車はコンスタブルの影響。 ・レオン・ボナ《アカバの酋長たち(アラビア・ベトラエア)》: 強い色彩のオリエンタリズム。 ・ジェイムズ・ティソ《廃墟(内なる声)》: キリストの周囲に光。老夫婦はキリストに気付いていない。ティソはこんな画も描くのだ。 ・シスレー《ヴィルヌーヴ=ラ=ガレンヌ風景》: 見事! ![]() ![]() ・シニャック《マルセーユ港》: 美しい点描。 第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世紀 ・アンリ・ルソー《ポルト・ド・ヴァンヴァから見た市壁》: 穏やかな素朴画。 ![]() ・マティス《赤い部屋(赤のハーモニー)》: 今回のメダマ。ポスター参照。画像はこちらで。 【追 記 1】 本邦では、東武美術館において、1992年から1996年まで5年連続で開かれた幻の「エルミタージュ美術館展」の評判がすこぶる良かった。(1992年:17世紀オランダ・フランドル、1993年:イタリアールネサンス・バロック、1994年:フランスーバロック・ロココ、1995年:19‐20世紀フランス、1996年:16 -19世紀スペイン) 今回はこの中の17点に再会することができた。 今回の展覧会は、2004年には東京江戸博物館で開かれた「エカテリーナの遺産」や上述の2006年に東京都美術館で開かれた「大エルミタージュ美術館展」の不評を吹き飛ばすものだったといえる。 【追 記 2】 二階の「大エルミタージュ美術館展」と一階の「セザンヌ展」との比較 とら: どちらが良かった? 家内: どちらにも良いところがあって・・。 とら: そんな「ローマの休日」みたいな答えはダメ。 家内: やっぱり「エルミ」、断然「エルミ」。 とら: twitter で、みんなにきいてみよう。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-04-28 21:35
| 国外アート
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||