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これは、「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展の第2報である。
トリノ王立図書館蔵のレオナルド・ダ・ヴィンチと弟子《少女の頭部(「紡錘の聖母」のヴァリエーション)》が気に入ったので、ポストカード↓を買った。この際には、「ヴァリエーション」が何を意味しているのか、まったく分からなかった 。 ![]() 全体の感じは、1506-08年頃の《ほつれ髪の女》―褐色土・緑色アンバー・鉛白・板―の暗い灰褐色にくらべて、明るい赤褐色である。 レオナルド得意のうつむいた伏し目の女性だが、まだ若い感じがする。 この画は《紡錘の聖母》の「ヴァリエーション」とのことなので、池上英洋著「西洋絵画の巨匠 レオナルド・ダ・ヴィンチ》を見てみると、レオナルド・ダ・ヴィンチの下絵に基づく工房作《紡錘棒の聖母子》が2点あることが分かった。48.3x36.9㎝のほう(油彩1)の背景はかなり省略されているが、50.2x36.4㎝のほう(油彩2)は背景の山がしっかりと描かれている。この背景の違いは、親方の下絵には背景が省略されていたことを意味し、工房の弟子たちが親方から渡された下絵をもとに、各自描いたと考えられるとのことである。 このページに新聞の切り抜きがはさんであった。見ると、「盗難のダビンチ名画発見」‐《糸車の聖母》英で4人逮捕という見出しがついており、2003年8月、スコットランド南部のドラムランリグ城で公開中に強奪されたものとのことである。 ![]() 話はこれだけである。すなわち、1)偶然、ある素描作品の展示最終日に見に行って、たまたまその絵はがきを買ってきた。2)その素描の本画について調べていると、2点存在していることが分かったとともに、そのうち1点の盗難についての新聞記事が出てきた。3)新聞記事の画像からどちらが盗まれたものかが分かった、という三題噺である。 ところで、素描と2点の本画の女性の顔を並べてみると、↓のようである。とにかく、油彩1と油彩2の顔はそっくり。仔細に見ると、油彩1のほうが少し下向きで、鼻筋が通っているような気がする。素描と似ているのは、どちら? これは、とても難しい判断だが、いかがでしょうか。 ![]() 第1報はこちら。第3報はこちら。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-04-21 17:38
| ルネサンス
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