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大分暖かくなってきたので、そろそろ「TV美術散歩記事」から卒業しようと思いつつも、良い番組があると、つい・・・。昨夜の番組では「バーゼル市民が守ったピカソとホルバイン」という副題に惚れてしまい、またもや書いてしまった。
Ⅰ.バーゼル市の歴史 バーゼルはアイルランドから移住したケルト民族によって作られた町であるが、4世紀にローマの支配下に入り、7世紀には司教都市となり、10世紀にはハンガリー騎馬民族に蹂躙された。しかし、15世紀にイタリアから紙の製造法が伝えられ、グーテンベルグの印刷機の発明後には、ルターの「95条の論題」やエラスムスの「改訂版新約聖書」がこの地で印刷され、16世紀には医学書も盛んに造られた。このような印刷出版業者が芸術の庇護者となっていった。 Ⅱ.バーゼル市立美術館 1671年に開設された欧州最古の公共美術館。バーゼルで印刷業などで財を成したアマーバッハ家(Amerbach)がコレクションした美術品をバーゼル市が購入し公開したものが基となっている。アマーバッハ家の後援を受けたハンス・ホルバインのコレクションをはじめ、西欧絵画のコレクションが充実している。HPはこちら。 Ⅲ.収蔵品の概観 メムリンク《懺悔する聖ヒエロニムス》: 背景に風景が描かれ始めた最初の頃の画。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 17世紀、ホルバインの画を収集していたアマーバッハ家の没落によって、ホルバインの作品は海外流出の危機にさらされた。これに対して、1661年、バーゼル大学が立ち上がり、大学が3分の2、市が3分の1を拠出して作品流出を防いだ。これを契機にバーゼル市立美術館が設立されたのであるが、これはルーヴル美術館ができる100年以上も前のことだから驚く。 ホルバイン《ボニファチウス・アマーバッハの肖像》: 有名なヨハン・アマーバッハの息子。 ![]() ![]() ホルバイン《窓の際にある2つの骸骨》: だまし画。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2人の兄弟: 1906年、バラ色の時代。フェルナンド・オリヴィエとの幸せな時代の作品。 ![]() ![]() このようにアマーバッハ家によってその基礎がつくられた芸術愛好の心はバーゼル市民によって引き継がれているのである。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-02-22 09:02
| 国外アート
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