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前報に引き続いての第2報。
第2室の途中から、第Ⅱ部「清朝宮廷文化の精粋ー多文化のなかの共生」。 まずは、第1章 「清朝の礼制文化ー悠久の伝統ー」 カスティリオーネが描いたと思われる《乾隆帝像》は、即位して間もない25歳の像。出自である満州族の服装である。漢族の2%しかいない満州族が、中國を直接支配したのであるから、漢族に対する並々ならぬ配慮が必要であったが、正式な場面では、この肖像のように満州の礼装をつけている。 第2章は、「清朝の文化事業ー伝統の継承と再編ー」 この章は《乾隆帝像ー是二図軸》から始まる。 この画には中国伝統の服装の乾隆帝が紙と筆を持って座っているが、後ろの衝立には同一人物の肖像画が掛けられており、周囲の卓上には沢山の骨董品が載せられている。すなわち、この画は古代からの中国の美術品を鑑賞している乾隆帝を、肖像画の乾隆帝がこのような美術鑑賞に溺れることの無いように見張っているという自戒的な内容をふくんでいる。 この画の中に登場している美術品がすべて展示されていた。とても良い考えであり、感心した。 《乾隆帝古装屏》の乾隆帝も漢民族の高士の姿であった。 有名な「三希堂」が、内部の文物そのまま会場に再現されていたのには、驚いた。前室のカスティリオーネの《だまし絵》にも驚いた。 第3章は、「清朝の宗教ーチベット仏教がつなぐ世界ー」 《乾隆帝文殊菩薩画像》がまず登場し、後期密教であるチベット仏教関連品が多数故宮に保存されていたことが分かる。 第4章は、「清朝の国際交流ー周辺国との交流ー」 まずは《乾隆帝大閲像軸》。西洋風の画。ヴァン・ダイクの《チャールス1世騎馬像》などを知っているはずのカスティリオーネが描いたのだろう。 余談になるが、昨年秋に読んだ浅田次郎の大作「蒼穹の昴」を思い出した。清朝末期の西大后の時代に、春児という貧しい農村の少年が宦官となって出世していく物語であるが、その前半には乾隆帝やカスティリオーネのことも出てきていたのである。この物語は、その後NHKでドラマ化されたようで、こちらにその詳細が載っている。 次ぎは最終回の第3報。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2012-01-06 10:25
| 東洋アート
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