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東京国立博物館で「空海と密教美術」展が開かれている。自分のブログ記事はこちら。
これあわせて、NHKのBSプレミアムでは三夜連続で「空海の至宝と人生」を紹介した。一応通して見たのでメモを残しておく。 第1集 仏像革命 メインのテーマは、東寺の立体曼荼羅に含まれている怒りの表情を露わにしている不動明王や降三世明王な↓ど5体の明王たち。 それにしても、なぜ怒りの仏像が必要だったのか?慈悲だけでは人は救えないのか?それまで日本にはなかった仏像をもたらした空海の人間観や宗教観では、「人間は一筋縄ではいかない。人間を救済するには慈悲だけでなないものが必要だ」という考え方によるのである。 作家・夢枕獏は、西安を訪ね、「石刻美術館」で1958年に下水道工事の際に発見された唐代の明王像に対面した。この体験をもとに執筆された「怒りの仏像誕生のドラマ」が番組の中で演じられた。 現代の大仏師・松本明慶も不動明王では怒りだけでなく、怒りも優しさも同時に表現することが求められたと推理している。 長時間番組だったが、内容が薄く、最後は飽きてしまった。 第2集 名筆の誕生 空海は平安時代の三筆と称えられ、優れた直筆の書をいくつも残している。「聾瞽指帰 (ろうこしいき)」↓はスピード感があって、一文字一文字に力がある。書聖「王羲之」の書体と似ており、「是」・「懐」・「視」・「楽」などはそっくりである。空海の優等生ぶりが想像できる。 その後の空海の字体は多様で、読ませるより見せるというにふさわしいデザイン文字のようなものまである。東寺宝物館を訪れた書家・岡本光平が見た「真言七祖像」に空海が書きこんだ賛がそれで、王羲之以前の礼拝の対象であった「飛白体(ひはくたい)」で書かれている。かすれた線が波打つように続いている字である。岡本は、筆として革・海綿・フェルト・経木・竹を使ってみたが、竹筆で書いたものがもっとも近いという。↓の「飜」は、「白鳥」と「龍」の意味が一つの文字に込められているとのこと。 第3集 曼荼羅の宇宙 空海自らが「密教の教えは深く、文字では伝えられないので、絵図を用いて表現する」と語っているように、密教美術は造形の宝庫であり、多彩さと秀逸さは仏教美術の中でも群を抜いている。 その頂点に立つのが「両界曼荼羅図」。 紹介されたのは、高野山の「血曼荼羅」、東寺の「西院曼荼羅」、神護寺の「高尾曼荼羅」、奈良博にある修復後の「子島曼荼羅」。 平安時代の色彩を鮮やかに残す「西院曼荼羅」に描かれた大日如来とその高画質映像では、胎蔵界の大日は修行のスタートの子供の顔で、金剛界の大日は成人で、瞑想の半眼として描かれている。 「高尾曼荼羅」↓は1967年に文化財研究所の調査を受け、金粉と銀線で光り輝く曼荼羅だったことが明らかになった。 この章ではハイビジョンの威力を感じたが、ダンスとのコラボはちょっと無理があるように思った。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2011-08-10 19:59
| 仏像
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