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版画を主体とするレンブラント展に併せてという企画だったのだろうが、大震災のため遅れてスタートしたものである。
![]() とくに版画というメディアは大衆的なものであり、近世の北方版画では人間の愛欲を視覚化した図像や、死や罪を教訓的に表わした寓意像が自然主義的な描写の中に登場しているものが少なくない。 この企画では、そのように「奇想」と「自然」が混ざっているような15-16世紀の版画46点が展示されていた。 展示場に入って最初に遭遇するのはクラーナハの木版である。この北方ルネサンスの巨匠は自分で彫りも行っていたのだろうか。↑のポスターでは聖アントニウスの顔が良くわからなかったが、実物↓と説明を見てやっと発見した。分かりますか。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 15世紀のデューラーは下絵、彫版、印刷のすべてを自分自身で行っていたが、16世紀になると、画家の下絵が専門の彫版師や印刷師の手を経て版画となる分業が確立した。ブリューゲルの作品は一流の版画師たちの手を経て今も残っているのである。ブリューゲルに版画の下絵を依頼したのはアントワープの版画商ヒエロニムス・コック。ときにはブリューゲルの油彩画からも版画が作られた。 今回の展示のしリストの作者名の欄には下絵や原画の作者ではなく、版画を彫ったファン・ドーテム兄弟やフィリップ・ハレが挙げられていたが、これは一見識であるといえる。 ↓はハレの《キリスト復活》、↓↓もハレの《賢い処女と愚かな処女のたとえ》。前者の復活したキリストの頭上に窓が映っているが、これは展示場の蛍光灯が偶然に映りこんだもの。後者の愚かな処女(こちらも偶然の光点)が上っていく右側の扉は閉ざされている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この展示は6月12日まで。お勧めです。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2011-05-17 15:07
| ルネサンス
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