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現在江戸博で狩野一信「五百羅漢図展」が開かれており(記事はこちら)、その中では「増上寺本」100幅のほかに、「東博本」10幅(前期・後期各5幅ずつ)がおまけで出ているが、本家の東博でも「東博本」が5幅出ていた。
以前にこの東博本が50幅揃って出ていたのをみたが、その時は「派手でゴチャゴチャした絵だな」あという感想しか持たなかったのだが(記事はこちら)、増上寺本で狩野一信の《五百羅漢図》の詳細を知った今としてはこの東博本にも興味を持たざるを得ない。 東博本と増上寺本との関係については、①増上寺本に先立つ試作、②増上寺本との同時並行制作、③一信没後の弟子・一純らによる副本などさまざまな解釈があるが、いずれも定説とはなっていない。いずれにせよこの東博本は、明治42年に明治天皇第八皇女・富美宮允子内親王と第九皇女・泰宮聡子内親王から、東京帝室博物館表慶館へ下賜されたものである。 現在展示されているのは、右から順に 1.第13幅《六道 鬼趣》:欲深く福徳の無い者が墜ちる餓鬼道の世界。右には川の水や米飯を口に入れようとしても口から炎が出て苦しむ餓鬼たち、左には、施しを奪い合い争う人びとや子供を食らう母親の姿。 2.第23幅《十二頭陀 節食之分・中後不飲漿・一坐食節量食》:右図で食事の盛られた鉢を目の前に、手を衣で包んでいるのは、食事は午前中一介敏午後には飲食をしない行を、左図で飯を丸めているのは、一介の食事の量は一握りの食を鉢に受けるのを限度とする行。 3.第27幅《神通》:キャプションがついていない。右の首つり女を子供に認識させないためだろう。 4.第28幅《神通》:右の顔の皮膚を剥いで現れる観音や左の画中画として観音図が見どころ。 5.第12幅《七難 風》:風難及びそれに伴う水難からの救済。背景を黒一色で塗りこめた象徴的空間。 一階の彫刻(仏像)の部屋には、羅漢寺の羅漢像が1躯出ていた。こちらは迫力があった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2011-05-16 10:55
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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