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ドーミエ(1808〜1879)の版画や油彩画は国内でも以前から有名であり(西美)、グランヴィル(1803〜1847)は好事家の間だけの存在だったが(栃木県美)、最近は展覧会も開かれるようになった。この二人はほぼ同時期に活躍した異才といわれる存在で、既成の画壇ではなく大衆から生み出されアーティストである。わたしは二人の作品を大分みてきているが、今回は両者を比較して見られる良い機会だった。チケット↓やチラシに載せてある二人のメダルも出ていた。
![]() フランス大革命(1789~)、ナポレオン帝政(1804~)、ルイ18世とシャルル10世の復古王政(1814~)、7月革命後のルイ=フィリップ市民王による立憲君主制(1830~)、2月革命後のナポレオン3世による第二帝政(1848~)などの大きな歴史の渦の中で、フランスでは現体制に批判的なメディアが育った。 ドーミエやグランヴィルもこのような混乱と変革という政治的・社会的環境の産物だった。具体的には、ルイ=フィリップとその閣僚を題材にユーモアと痛烈な批判をともなう戯画を週刊誌「ラ・カリカチュール」、日刊の風刺新聞「ル・シャリヴァリ」、月刊の「リトグラフ協会」などに発表し、フランスにおける風刺画の黄金期を築いた。 1831年の「ラ・カリカチュール」に載ったグランヴィルの《カラスどもに好き勝手にされるフランス女神》では、革命の象徴であるフランス女神や三色旗が啄まれるさまが描かれている。7月革命に際して描かれたドラクロアの《民衆を導く自由の女神》が想起される。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() このような彼らの政治的な風刺作品は1835年9月の言論弾圧法により中断され、以後はそれぞれ独自の分野においてその才を発揮することになった。 ドーミエはその視点を都市の社会風俗に移し、したたかに生きる中産階級や労働者、平凡な庶民の姿を描き、ジャーナリズムの世界からレアリスム作品を提示していった。 ドーミエ自身の狩りのクロッキー(リトグラフ、1864)↓、気球に乗って写真を撮っているナダール(リトグラフ、1862)↓↓はこういった民俗作品である。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2011-05-05 14:42
| 国外アート
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