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最も美しい肖像画を描いた女性画家エリザベト・ルィーズ・ヴィジェ・ルブランの画を沢山見られる機会がやってきた。この画家は家内の一番のお気に入りなので、一緒に内覧会に参加した。展覧会のサブタイトルは「華麗なる宮廷を描いた女性画家たち」である。
Ⅰ.プロローグ Ⅱ.貴婦人のたしなみ Ⅲ.フランス王妃、マリー・レクジンスカの「中国風居室」 Ⅳ.「女性の世紀」とその評価 Ⅴ.フランスにおける外国人、外国におけるフランス人 Ⅵ.王室絵画アカデミーの女性画家たち Ⅶ.ラビーユ=ギアールとヴィジェ・ルブラン Ⅷ.フランス革命とヴィジェ・ルブランの亡命 Ⅸ.新しい世代 と細分されているが、これは会場に合わせたもので、肝心のヴィジェ・ルブランは後のほうに出てくるので、最初はさっと流して体力を温存するのがよいような気がする。 幼いころから画の才能を発揮していた娘ヴィジェ・ルブランの習作を見たパステル画家であった父ルイ・ヴィジェが「おまえは間違いなく画家になるよ」と予言していたとのことである。 今回の展覧会に出ている《エチエンヌ・ヴィジェ、画家の弟》はヴィジェ・ルブラン13歳のときの油彩画であるが、眼の輝き、肌の色彩、毛髪の表現、服や本の質感など、その完成度の高さに驚かされる。このころ父は既に他界しているが、母のジャンヌ・マッソンに連れて行ってもらったギャラリーで見たグルーズの作品の影響が感じられる。 1770年にフランスに着いたマリー=アントワネットは、母のマリア=テレジアに自分の肖像画を急いで送るとの手紙を書いているが、マリー=アントワネットが気にいった作品が出来上がるには8年間、ヴィジェエ・ルブランの登場を待たねばならなかったのである。この画はただちにウィーンに送られ、現在はインスブルックのアンブラス城肖像画ギャラリー所蔵、ウィーン美術史美術館寄託となっており、今回の展覧会場にもその画像が参考展示されていたが、その部分レプリカが今回展示されており、展覧会のチラシのヴィジュアル↑ともなっている。 前述の「ベルばら」では、この画を見たウィーンのマリア=テレジアはあまりにも派手な服装の娘の姿に驚き、あきれていることになっている。 亡命中の作品も、ウィフィツイのヴァザーリ回廊にある《マリー・アントワネットを描いている自画像》の別ヴァージョンである《娘を描いている自画像》↓や年齢相当のオバサンに描かれたルイ16世のおばである《マダム・ビクトワール》↓↓など多数出ていたが、記事が長くなってきたので省略する。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2011-03-02 15:42
| 国外アート
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