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新聞によると次期のNHK会長選が泥沼に入りかけているようだが、このところのNHKのイタリア関連番組は凄い。確か2001年の「日本におけるイタリア年」には全国的な大イベントがいくつも催されたが、今回はNHKの一人舞台である。イタリア建国150年と関係があるとのことだが、理由は何でもつけられる。見習うべきは、行政やビジネスが一体になったイタリアの売り込み方である。日本もこのようなPRを各国で日常的に行うようになれは、暗い日本経済に光が差して来ることだろう。
閑話休題。別な番組から「ウフィツィ」の番組にチャンネルを変えたのは、この番組が始まって20分ほど経っていた。 画面には、ボッティチェリの《プリマベーラ》が出ていたので、ウフィツィ美術館の初期ルネサンス絵画におけるヴィーナスの天国の話題なのだろうと想像した。 ここで「第1の質問: ボッティチェリが300年も忘れられていた理由は?」が出てきた。民放の番組と違い、ここではタレントが番号札を取り出す場面はなかったが、視聴者の気を引こうという低俗さは共通。ここで「ボッティチェリを再発見したのは、ラスキンやラファエロ前派の画家たちだった」ということぐらい入れば、さすがNHKといえるのだが・・・。 佐藤幸三著・河出書房新社1998年発行の図説「ボッティチェリの都 フィレンツェ」↓の書き出しが、「忘れていた画家」となっているのであるから、陳腐な設問からのスタートである。 ![]() ![]() 次は「フィレンツェ第2幕」すなわち盛期ルネサンスの時代である。 まず登場したのは「ヴェッキオ宮殿」。フィレンツェの政治の中心であり、現在も市庁舎として使われている。戦を勝ち抜いて、ロレンツォの死後45年目に、フィレンツェに復権したのはコジモ1世。彼がヴァザーリに命じて500人広間↓の天井画や壁画を完成させた。 ![]() ここで、第2の質問。「コジモにとっての美とは?」である。質問の意味が良く分からないが、まあ良しとしよう。 ウフィツィ美術館タルトゥフェリー副館長に引率された番組の男女二人の司会者は、ヴァザーリの回廊を歩いていく。ここには美術史学者や学生だけが見られる部分とヴェッキオ橋上の自画像展示部分があるように聴こえたが本当だろうか。後者には以前に訪れており、昨年損保ジャパンでその展覧会もあったのでお馴染みである。 回廊の上から見下ろす丸窓は君主すなわち政治権力者のコジモの眼である。自分の地所を売らなかった頑固者がいたため、回廊が迂回し狭くなっているところがあるのがおかしかった。サンタ・フェリチタ教会を覗けることは知っていたが、回廊の外に階段があり、バルコニーに下りていける構造になっていることは今回はじめて知った。 回廊の突き当たりから直接ピッティ宮殿のパラティーナ美術館に入っていける構造も今回初めて理解した。わたしが行った時には庭園の方に出されてしまったからである。こちらの美術館で紹介されたのは、リッピ《聖母子と聖アンナ》、ラファエロ《小椅子の聖母》・《大公の聖母》、ティツイアーノ《ラ・ベッラ》、ルーベンス《戦争の結果》↓。 ![]() メディチ家はその後衰退の一歩を辿っていくが、ここで第3の質問。「では、なぜルネサンスの作品が今日まで残ったのか?」 ここには「フランチェスコ一世」が登場する。コジモの息子ながら、内気でメディチ家最悪の男といわれている。 ヴェッキオ宮殿の500人広間の片隅から彼の「ストゥディオーロ(書斎)」↓に入っていくことができる。画が一杯だが、窓がなく、蝋燭のみの照明で、フランチェスコ一世が思索にふけった小部屋である。 ![]() ![]() ![]() フランチェスコ1世のストゥディオーロに掛かった画の裏には秘密の戸棚が存在している。当時ここには宝物が収納されていたが、現在その中身はピッティ宮殿の「銀器美術館」に移されている。紹介されたのは、《ラピスラズリの細口瓶》↓、《中国産オーム貝・銀・トルコ石の水差し》、《植物・鳥・魚文様の水晶水差し》。 ![]() フランチェスコ1世は行政庁舎のウフィツイを美術館に改めた。もっとも力を入れたのは「トリブーナ」↓である。ここは8角形の部屋で、天窓はオーム貝で飾られている。フランチェスコ1世は、ストゥディオーロの宝物をこのトリブーナに移し、ギャラリーを作ることにうつつを抜かした。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら 註: 「ウフィツィ」か「ウッフィッツィ」か?
by cardiacsurgery
| 2011-01-12 17:26
| ルネサンス
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