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1993年12月26日に日本橋三越の書籍部で大枚をはたいてこのカタログを買った。実はあまり厚い本なので、幻のバーンズ・コレクションがついに本になってしまったと思って買ったのであったが、なんとこのコレクションが日本に来ることになったことを後になって知り、初めてこの本がカタログであることに気づいた。このカタログには、さらに別な話がある。丸善のT氏は、私が美術好きなことを知って、美術関係の本を寄贈してくれることが多かったが、ある日このカタログを持参して、私の部屋に来た。「折角だが・・・」とその好意を断ろうとしたところ、これを聞いていた秘書のM嬢が、「私がいただいてもよろしいでしょううか?」と切り出し、この本は目的地を変えてどこかに落ちついている。
実際に出掛けたのは、1994年2月6日である。流石に館内は混みあっているが、サイズの大きな画が多く、十分に堪能できた。というより先のカタログで十分に研究してあるので、これを確かめるために西洋美術館にきたといってもよい。画のサイズだけは、実際に観て観ないと分からないのである。 ルノワール、セザンヌ、ピカソ、モディリアニ、マチスの作品が多く、バーンズの好みを示している。医師であったが、目薬が当たって、購入資金となった。ただ性格的に変わった人物らしく、ほとんど公開せず、自分だけで楽しんでいたらしい。そんなバーンズもあの世まではこれらの画を持っていくことはできず(大昭和製紙の斉藤氏が手に入れたゴッホのガッシェ医師の肖像を、自分が死んだら一緒に火葬してくれといって非難をあびたことがあったが・・・)、コレクションの維持費を稼ぐため、はるか日本まできたらしい。 私が個人的に良いなと思ったのは、ルノワールでは、「ジャンヌ・デュラン・リュエル嬢」、「コンセルバトールの出口」、「母と子」、「横たわる裸婦」、「カリアティード」などであり、モネの「刺繍をするモネ夫人」や「アトリエ舟」も素晴らしいものであった。 セザンヌは個人的にはあまり好きではなかったのであるが、有名な「緑の帽子のセザンヌ夫人」 、「赤いチョッキの少年」、「カード遊びをする人たち」、「果物皿・水差し・果実」、「大水浴」などを観ると、やはりこれは只者ではないという気がしてくる。 スーラの「ポーズする女たち」はとても大きな画で、その背景にはシカゴ美術館にある「グランドジャット島の日曜の午後」がかけられている。 ピカソでは、「曲芸師と幼いアルルカン」、「男の頭部」・「女の頭部」が印象的であり、マチスでは「生きる喜び」、「三姉妹のトリプティック」、「音楽のレッスン」、「ダンス(メリオンの壁画)」などが良かった。(1994.1a) HP 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2001-03-27 17:17
| 印象派
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