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その日は特別に早起きして、路面電車で駅に行った。ヨーロッパでは路面電車がまだ現役のところが少なくない。アムステルダム中央駅は東京駅のお手本となった駅だけにあまり外国という感じはしないが、切符を買う時には日本語でというわけにはいかない。運賃を出して、ツゥ・リターンティケッツ・トゥ・アーネムというと、窓の向うの若い駅員さんが黙って切符を二枚渡してくれた。行き先の駅名をアルンヘムと読むのか、アーネムと読むのか分からなかったのであるが、通じればもうどちらでもよい。
同行の家内は列車好きである。特に外国へ行くとやたらに電車や地下鉄に乗りたがる。不案内な土地で切符を買ったり、発車ホームを探して乗車することも旅行者にとっては大冒険であるが、一番心配なのは下車駅を間違えぬかということである。家内は天性の楽天家で、アムステルダム駅で二階建て列車に乗るや、旅情を満喫している。 無事アーーネム駅で下車、駅前の旅行案内所でクレラミューラー美術館への行き方を聞くと、「向うのバスに乗れ」という。「タクシーで行くと、大分かかるか」と聞くと、「そんなバカなことをする人はいない」という。なるほどここはダッチアカウントの国である。 バスから降りたオッテルローというところは本当に田舎のバス停で、運転手に教えてもらわなければ、簡単に乗り過ごしてしまうような所であった。角の店にはレンタサイクルもあったが、家内が自転車嫌いとあっては致し方なく、同行二人、日差しの強いオランダの田舎道をテクテク歩くことになった。広い国立公園内に入り、森の中を抜け、45分かかり、ようやくクレラミューラー美術館にたどり着いた。このの美術館は、屋外アートが豊富であり、中に入るとお目当てであるゴッホの「アルルのはね橋」や「糸杉」、そしてスーラの「シャユ踊り」などの傑作が迎えてくれた。(1991.9a) 追記: これは1991年のことでもう10年以上前のことである。渡航の目的であった学会のことは何一つ覚えていないのに、この日のことは詳細に覚えている。 「アルルのはね橋」や「糸杉」にはその後横浜や渋谷で再会できたが、クレラミューラーで見た時の感激はなかった。会場の混雑も一因であるが、最大の理由は森の中の公園と喧騒の都会という場所の違いであると思う。(2002.8a) HP 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2001-01-03 11:05
| 国外アート
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