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国立新美術館で開催されているゴッホ展のエントリーで、今回の「ゴッホ率」について触れたところ、ネットで反響があった。そこで、以前のゴッホ展の「ゴッホ率」を調べて、追加記事とする。
わが国でゴッホの作品だけで回顧展を構成するのは無理がある。この画家の作品の価格が高いため、保険料が莫大な額に達するということもその一因であろう。 このため企画者はそれなりの工夫をする。同時代の画家の作品や関連作品を混ぜ込むのである。 そこで、各展覧会における純粋なゴッホ作品数の割合、すなわち「ゴッホ率」を検討してみた。 ゴッホ率(%)=(ゴッホ作品数)/(全展示数)x100 国内で見たゴッホ展をおおむね年代順に並べると、次のようである。今回の展覧会は図録をパスしているので、↓には含まれていない。 ・「ゴッホとその時代展」 1993-97、VGM その他→安田火災: ゴッホ率 42% (62/146) Ⅰ.「ゴッホとミレー」 1993: ゴッホ率 40% (12/30) Ⅱ.「ゴッホと肖像画」 1994: ゴッホ率 43% (12/28) Ⅲ.「ゴッホと風景画」 1995: ゴッホ率 43% (12/28) Ⅳ.「ゴッホと静物画」 1996: ゴッホ率 43% (13/30) Ⅴ.「ゴッホと四季」 1997: ゴッホ率 40% (12/30) ・「ゴッホ展」 1995年、KMM→横浜美: ゴッホ率 100% (73/73) ・「ゴッホ展」 1999年、KMM→Bunkamura: ゴッホ率 100% (74/74) ・「ゴッホと花」 2003年、VGM その他→損保ジャパン: ゴッホ率 26% (10/39) ・「ゴッホ展」 2005年、KMM・VGM→近美: ゴッホ率 35% (45/127) ・「ゴッホ展」 2010年、KMM・VGM→新美: ゴッホ率 54% (67/123) 以上を通覧すると、クレラー・ミュラー美術館(KMM)からの展覧会のゴッホ率は100%であるのに対し、ヴァン・ゴッホ美術館(VGM)のゴッホ率は一般に低値であり、両美術館から来た展覧会のゴッホ率はその中間に位置することが分かる。 現地を訪れてみればすぐ分かることだが、アムステルダム市内のヴァン・ゴッホ美術館(VGM)は観光客で混み合っているのに、交通の便の悪いクレラー・ミュラー美術館(KMM)は空いている。美術館も採算を重要視する時代である。このことと「ゴッホ率」と密接な関係があるような気がする。 美術散歩 管理人 とら (註) 一村雨さんからのご要望に応え、「ゴッホ油彩率」を調べてみました。
by cardiacsurgery
| 2010-10-04 11:07
| 印象派後期
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