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「奇想の系譜」といえば辻惟雄先生。彼の「ギョッとする江戸の絵画」(NHK知るを楽しむ)に登場する①岩佐又兵衛、②狩野山雪、③白隠、④曽我蕭白、⑤伊藤若冲、⑥長澤芦雪、⑦葛飾北斎、⑧歌川国芳の8人はすでに定番となっている。
![]() 第1室は、「畸人かわらばん」としてそれぞれの紹介があり、第2室・第3室の展示の傍のキャプションには、「画家の経歴」・「画のみどころ」・「トラのつぶやき」というユーモラスな説明がついている。 1.菅井梅関(1784-1844)陸奥: かわら版=「松島で龍を目撃」仙台生れ。かわら版の画は1835年、松島で龍巻をみて龍と思って描いた《昇龍画》。天保の飢饉の前兆ともされる画だが、これは2006年仙台市博物館で開かれた「大江戸動物図館」で見ている。この時には《虎図》、《象図》も出ていたが、今回は《虎図》の2点、《海鳥図》、《舊城古梅之図》、《鵞鳥図》のような自由闊達な筆さばきを見せている。仙台市博物館蔵のものが5点中3点。 《虎図》は白の毛描き、《古梅之図》ではド迫力の幹、《鵞鳥図》↓ではユーモラスな首の曲げ方が印象的。梅関の晩年は不幸で、井戸に身を投じ、自ら命をたったという。 ![]() 水戸生まれ。南画を学んだ。《木の葉天狗図》、《鰻図》、《蜻蛉図》、《花魁・遣手婆図》、《白桃図》、《龍図》、《十二支図鑑》のうち、今まで見たのは東博の《鰻図》だけ。茨城県立歴史館蔵のものが3点である。素早い筆線によって描かれた奇抜な構図の南画。お気に入りは《蜻蛉図》↓のギョロリとした目。「金眼鳥」という変わった画号をつけているのはこの目のためだろう。《龍図》は指先と爪で描いた指頭図。カリカリとした感覚は現代絵画的である。 ![]() 伊那生まれ。飯田に南画を広めた。龍之介が自殺した床に蓬平の墨蘭が掛けてあり、画家の小穴隆一に遺贈されたとのこと。 《虎図》↓の目はまるで朝鮮絵画。時代を超越したような味のある山水画や人物画が良い。飯田市美術博物館蔵のものが5点中3点。地方で大切にされているのである。私としては初見であるが、覚えやすい画風である。 ![]() お経で描いた珍しい画。「文字絵」と呼ばれている。以前にこの美術館の「幻想の板橋ー近世編」で、信清の《五百羅漢図》をみて驚いたことを思い出す。江戸龍興寺の陽国和尚の援助を得て全50幅の文字絵《五百羅漢図》を描いているが、今回はそのうち2点、後の3点もすべて文字絵である。駿府で夢の中に霊験が現れて、それからスラスラと描けるようになったとのこと。 ↓は天真寺の《出山釈迦図》。輪郭線だけでなく、面も文字で描かれている。この画家は「畸人」を超えた「超畸人」。 ![]() 5.狩野一信(1816-1863)江戸: かわら版=「五百羅漢完成目前・・・、無念の死」 38歳の春に、源興院主了瑩上人の援助を得て、10分の1の原図を制作開始した。弟子の一純(かずよし)、友信に彩色の手伝いをさせ、48歳で死ぬまでに96幅を完成させた。残りの4幅は妻の妙安の指示のもとに一純が完成させ、増上寺に寄進した。 ↓は《五百羅漢図 第55幅 神通》。羅漢の顔をめくると、菩薩の顔が出てくる。今回は、これを含め3点出ていたが、濃厚な極彩色の描写、洋風の陰影など幕末の異様なムードを伝えている。 ![]() この画家も「畸人」を超えた「超畸人」である。20011年3月に江戸東京博物館で100幅すべてが公開されるという。期待したい。↓は、そのフライヤー。これもど派手である。どうせならば、増上寺蔵と東博蔵あわせて150点を見てみたいものである。 ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-09-16 11:05
| 江戸絵画(浮世絵以外)
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