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いつもは東洋館2階にひっそり寝ていたあの黒いミイラが平成館企画展示室に登場してきている。東洋館が工事中のためだろうが、ミイラのX線写真や赤外線写真の撮影結果も同時展示され、やっと表舞台に登場したのである。
このミイラは1904年に、エジプト考古庁から帝室博物館に寄贈されたものであるから、いまさら返還を要求されるようなものではない。 亜麻布を貼り付けたカルトナージュ棺に納められていたが、到着後に棺は切り分けられ、現在はミイラ本体と棺が別々に展示されている。 棺には神々が彩色で描かれ、死者の名前も聖刻文字で記されていたのだが、なぜか棺の表面に黒い液体がかけられていたため、まったく見えなくなってしまっている。 研究によって、このミイラは第22王朝時代のもので、死者の名前は「アンクムウトの息子パシェリエンプ」という青年であることが分かっている。棺の中央下部の銘文(左画像)に、「ケンティメンユウ、アピュドスの主人のオシリス神に王が与える供物と食糧とを、故アンクムウトの息子でオシリスになった故パシェリエンプに与えるために」と記されているからである。 本来ならば、右画像の《神官アメン・エム・ペルムトの彩色木棺》ー第2王朝時代ーのように華やかなものだったのだろうが、真っ黒にされた理由は謎のままであるという。 今回の特別展示には、従来東洋館2階に常設されていた中王国時代の木彫が6点出ているほか、美しい青のファイナンス像が2点、婦人彩色画↓、ミイラマスクなどはっとする美しい作品が渋谷の古代エジプト美術館から出展されていた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-08-04 16:48
| 国外アート
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