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以前は何時でも見られVRだが、人気が出てきたらしく、当日予約はすぐにというわけにはいかない。ということで「誕生!中国文明」展の途中でこのVRを見に行くことになった。
後者は横浜美術館や東京国立近代美術館の東山魁夷展(記事はそれぞれ①、②)で見ているが、通常は一般公開されていないということである。 まずは南大門から金堂へのバーチャルツアー。金堂の屋根の左右の鴟尾(しび)に着目。魚をかたどった屋根の上の魔除けであるが、国宝。左のものは創建当時のもので、天平の甍そのものである。右のものは鎌倉時代に交換されたものである。今回の修理に伴い、両方の鴟尾は交換されているが、VR画像では交換前のものとなっている。 この建物は和上没後20年を記念して759年に創建されたもの。平安・鎌倉・江戸・明治時代と過去4回の大修理画行われている。屋根は元禄大修理の際より2メートル高くなっている。屋根の下の古くからの魔除け、新しく付けた補強材、明治に加えられたトラス構造などをVRで確認することができた。 このほかに、天井が彩色画で満たされていたことも判明した。今回はそのうちの天井支輪板の彩色画をVRで再現したもの(↑左)が紹介された。 VRでこれを天井に張りつけてみると(↑右)、見事な色彩空間が出現する。天平の姿の再現であり、これは一見の価値がある。ただし、大虹染側面下絵は現在作業中とのことでで、今回のVRではまだ白い壁のままとなっていた。 金堂を出て、境内をVRツアー。講堂・舎利殿・礼堂・校倉造の宝蔵と経蔵を見ながら、御影堂に達する。(地図参照) 中にはもともと興福寺にあった鑑真和上坐像が安置されている。「宸殿の間」にはいる。ここには魁夷の《涛声》(↑チラシ上部参照)。右は和上が越えてきた海上の波、左には目が見えなくなった和上が心の目で見たであろう日本の浜の風景が透き通るような青で描かれている。 この襖の正面を開けると《鑑真和上坐像》(↑チラシ下部)に対面する。 一旦この正面の襖を閉めて、左の襖を開ければ「上段の間」に入る。ここには青い《山雲》(↓上段)の画が待っている。違い棚の上の天袋にはホトトギスが一羽。その向こうの滝の先は中国の風景を水墨で描いた《黄山暁雲》である。 非常にすっきりとしたVRだった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-07-31 17:00
| 仏像
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