伊藤若冲 アナザーワールド（その２．前期水墨画のお気に入り） ＠千葉市美術館

　この展覧会の「アナーザーワールド」の一つの側面は「水墨画」vs「着色画」で、沢山の水墨画が出展されていた。「その１」では「黒と白」に着目して記事を書いた（こちら）。

　ここでは前期に展示されている水墨画の中から「お気に入りモチーフ・ベストテン」を選んでみた。

第1位：《柳下馬図》の馬ー素晴らしい描線。第2位：《果蔬涅槃図》の二股大根ーユーモアの極致。第3位：《猿蟹図》－刷毛目描きと筋目描きの対照の妙。第4位：《鯉図押絵貼屏風》－驚くべき構図。
第5位：《松に亀図》の親亀・子亀ー亀の甲の表現が巧い。第6位：《海老図》－海老は筋目描きにピッタリ。
第7位：《雛に双鶏図》の雛ー1羽だけ違う色。第8位：《花鳥蔬菜図押絵貼屏風》の菊ー筋目描きが印象的。第9位：《布袋図》－薄い毛･髭・肩毛の刷毛目が繊細。第10位：《虎図》－毛描きが巧い。番 外：《鶴図押絵貼屏風》ー碁盤種の黒白斑の対比が印象的。選 外：《狗子図》、《枯れ木に烏》、《鶴図》。
美術散歩　管理人　とら