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フルコースならば、ここは「オードブル」。宗教的な「前菜」はチョット心配。
ヴェロネーゼ《天使に支えられた死せるキリスト》↓: 冷たい光線がキリストの蒼ざめた皮膚の色を強調し、その手首を持つ暖かいばら色の天使の手と対照をなしている。それまで宮廷や教会を飾る巨大な絵画に大勢の人物を描き込んでいたヴェロネーゼが、このような瞑想的な宗教絵画を描くのは晩年になってからである。 前者のキュリロスは、宣教師の兄とともに、モラヴィアの人々が彼らの言葉をそのまま記すことができる40個のグラゴール文字を開発した学者である。この文字が生まれたおかげで、それまでは難しいと思われていた聖書や典礼のスラヴ語への翻訳が可能となり、東方への布教の大きな助けになったため列聖された。 後者の聖ペトルス・トマスは、フランス人のカーメル教会の宣教師。東方への布教に功績があったため列聖されている。 ヤコポ・バッサーノ、フランチェスコ・バッサーノ2世《キリストの嘲弄》: エルサレムで捕らえられたキリストは、大祭司カヤパの前で尋問を受けた。その後、見張り番の兵士に引き渡される。キリストは、そこで兵士や人々から愚弄され、さまざまな屈辱を受ける。有名なヤコポ・バッサーノはフランチェスコ1世の子で、4人の子供はすべて画家になった。フランチェスコ2世、ジロラモ、ジョヴァンニ、レオンドロ である。この作品はヤコポの作品を長男のフランチェスコ2世が複製したもののようだ。 ムリーリョ《鞭打たれるキリスト》: 鞭打ちによって傷ついたキリストの皮膚から光が射し出ているような感じがする。ムリーリョは人間としてのキリストの中の神性を引き出しているのであろう。 フランチェスコ・デル・カイロ《洗礼者聖ヨハネの首を持つヘロデヤ》: ヘロデヤは、自分の前夫の兄弟であるヘロデとの結婚に異議をとなえた洗礼者ヨハネに憤怒し、自分の娘のサロメに対して舞踏の褒美としてヨハネの首をヘロデに所望させた。ヘロデヤはヨハネの首を受け取るや、その舌を針で刺した。この画には、彼女に不利な言葉をはいたヨハネの舌を傷つけながら恍惚感に浸っているヘロデヤが描かれている。フランチェスコ・カイロはバロックの画家。 フランソワ・ミレー《刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》: これは見慣れた画だが、農民の日常的な生活に宗教性を見出したミレーのまなざしが感じられる。 ドメニコ・フェッティ《改悛のマグダラのマリア》: フェッティは、マグダラのマリアの着衣のはためき、両掌の重ねあわせによって彼女の献身を表し、下方から見上げる構図をとることによって、彼女が既に天国に昇りつつあることを示している。 結構にパンチの効いた「前菜」だった。とくにカイロの《ヘロデア》を観た後には食事はできないだろう。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-05-13 21:32
| 国外アート
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