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4月のブログに「《伊能忠敬関係資料》と《越中国射水郡鳴戸村墾田図》ー新指定 国宝」 と題する記事を書いた。
そこでは、新指定の国宝2点、すなわち《伊能忠敬関係資料》と《越中国射水郡鳴戸村墾田図》について詳述し、新指定の重文については絵画についてだけ紹介した。今回その記事を見直してみると、画像へのリンクが既に切れていろものがあったが、一部の画像は残っているのでその記事を参照していただきたい。 今回の特集展示では、新指定の重文をゆっくりと見てきた。 【絵画の部】 ・瑞谿周鳳賛《淡彩哦松図》(文化庁、室町時代)・・・絵は見慣れた山水画だが、最上段に書かれた「哦松」という大きな隷書に迫力がある。 ・聖徳太子絵伝(東博、鎌倉時代)・・・色が良く残っており、沢山の物語が描かれている。単眼鏡で覗いていたらTakさんやMizさんに見つかってしまった。 。 ・亜欧堂田善《浅間山図》(東博、江戸時代)↓・・・どでかい西欧画屏風。美術の開国は政治の開国に先立っているという良い証拠である。 ・《法然上人絵伝》(山梨県立博物館、鎌倉時代)・・大きな絵。沢山の物語が細かく描き込まれている。TOPPANあたりでVRにしてもらいたいものだ。 ・《釈迦三尊十八羅漢図》(甲府一蓮寺、鎌倉時代)・・・中央に釈迦三尊。左右に九人ずつの羅漢が複雑に配置されている。動物も描かれており、とても楽しい絵である。 【彫刻の部】 ・快慶《木造地蔵菩薩立像》(藤田美術館、鎌倉時代)・・・なで肩で繊細な感じの美しい菩薩さま。線的な衣紋が特徴的である。口紅の色も悩ましい。 写真で足柄の「巧匠法眼快慶、法眼行快」の銘を見せてくれていた。光背は別な仏像から持ってきたのではないかとのコメントがあったが、いずれにせよこの菩薩さまが今回の特集展示のエースであることには変わりはない。 ・《木造地蔵菩薩立像》(金剛證寺、鎌倉時代)・・・背の高い裸形着装像。僧衣を着せたらどのような感じになるのだろうか。唐宋銭の「開禧通宝」が納入されていたとのこと。 ・《木造菩薩坐像》(養花院、奈良時代)・・・小さな檀像。巧緻なホトケサマである。 ・《木造伽藍神像》(建長寺、鎌倉時代)・・・豪快な神像。5体のうち2体が出展されており、後は写真。 【工芸の部】 ・鼠志野草花文鉢(文化庁、桃山時代)・・・見込が二段になっており、縁の曲線も微妙。なんといっても大きくて豪快な鼠志野である。 ・塩見政誠《比良山蒔絵硯箱》(東博、江戸時代)・・・さざなみの立つ湖面に浮かぶ小舟の周囲に桜の花びらが見えることを単眼鏡で確認した。手前の岸、向うの連山などの配置もよい。この程度の蒔絵は沢山あるが、重美となった理由は見込に作者の朱漆銘があるためなのだろうか。 【考古資料の部】 ・石川県御塚遺跡出土品(野々市町、縄文時代)・・・縄文といえば新潟県の火炎型土器のイメージが強いが、石川県の土器はずっとシンプルである。 【歴史資料の部】 ・日明貿易船旗(個人、南北朝~江戸時代)・・・麻布の大きな旗。大変なものが残っているのですね。 ・映画フィルム《史劇楠公訣別》(大正時代)・・・本邦の映画フィルムの初期のものをDVDとして見せてくれた。「青葉茂れる桜井の 里のわたりの夕まぐれ 木(こ)の下陰(したかげ)に駒とめて 世の行く末をつくづくと 忍ぶ鎧の袖の上(え)に 散るは涙かはた露か」という歌を思い出しながら、父親 楠正成に頭を下げる息子 正行の姿をしばし眺めた。そのうちには、初期のDVDも重美になるのかもしれない。 (追記) 4月末に平常展を見たときに(記事はこちら)見逃していた重美の《山辺赤人》(左)を見てきた。岩佐又兵衛筆の赤人の拡大図は↓。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-05-05 11:18
| 国内アート
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