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ユトリロの回顧展は以前にも観ている。その一つは「ユトリロ展@大丸ミュージアム」(1992.9、記事はこちら)であり、もう一つは「モーリス・ユトリロ展ーモンマルトルの詩情」(2006.6、記事はこちら)である。
![]() そこでこの展覧会の期待度も低かったのであるが、実際に見てみると、今回の展示品は「今まで見てきたユトリロよりも一クラス上のものが多い!」ということを認めざるをえなかった。 「今回の展示品はある1人のコレクターの本邦初公開作品ばかりである」ということも今回の売りである。実際に展示室に置いてあった図録を覗いてみると、「今までに来日した履歴のあるこのコレクターのユトリロ作品の画像はあくまで『参考作品』として図録に載せられているものであって、今回の展示作品には含まれていない」ということがはっきりと書かれていた。 以下、章立てにしたがって「お気に入り」を列挙する。 1.モンマニーの時代(1904-): 義父が買ったパリ郊外のモンマニーの別荘でユトリロは祖母と一緒に住んだ。アルコール依存症の治療のため画を描きはじめた。この修行時代の画には、モンティセリやゴッホのような厚塗りで、印象派を模倣したタッチの風景画が多かった。今までこの時代のユトリロは見ていなような気がする。 ↓は《モンマニーの風景(ヴァル・ドワーズ県)》、↓↓は《モンマニーの石切り場(ヴァル・ドワーズ県)》。後者は母親から技法の手ほどきを受けた後の作品で、前者よりも完成度が高い。 ![]() ![]() 《サンローラン教会(アンドル=エ=ロワール県)》↓では、漆喰の白壁が見事に表現されている。シャンソン酒場を描いた《ラバン・アジル モンマルトル》↓↓では、白の時代から色彩の時代への移行が感じられる。 ![]() ![]() 名所絵ともいうべき《サン=ドミニク通りとエッフェル塔》↓、空や建物の澄み切った色彩の美しい《 カルボネルの家、トゥルネル河岸》(チラシ↑)、空の淡青色・建物の淡黄色・芝生の黄緑色の対照が気持ちの良い《クレイエット城、サヴィニー・レ・ボーヌ(コート・ドール県)》↓↓などがお気に入り。 ![]() ![]() ![]() ![]() 《サクレ=クール寺院、モンマルトル》↓は1945年の作品。このころはユトリロがパリを離れて、妻とアングレームに住んでいたのだから、パリの追憶作品なのだろう。白の時代のおもかげが感じられる。 ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-05-04 00:01
| 国外アート
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