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現在 UKIYO-e TOKYO で開催中の「歌川国芳 木曽街道六十九次」展については、すぐ前の記事に書いた。
その絵の物語は、宿場駅近くのご当地物語である場合と単なる語呂合わせの場合があるようだが、今回の図録でも、このような「宿駅名と物語の関係」については、はっきりと説明されていないいないところもある。 そこでこの関係について少し調べてみた。結果は下記のリストにメモとして残してみたが、十分でないと思われるところもある。それらには潔く疑問符を付けておいたので、ご教示いただければ幸いである。 (武蔵国) 1.日本橋 足利頼兼・鳴神勝之助・浮世渡平: 浮世渡平と足利頼兼の用心棒鳴神勝之助の「日本橋」での喧嘩。 2.板橋 犬塚信乃・蟇六・左母次郎・土太郎: 宝刀村雨丸を狙う蟇六は、神宮河で大塚信乃を水死させようと溺れたふりを装う。この川は板橋の近くとしてよいのだろうか? 3.蕨 犬山道節: 火遁の術を使う犬山道節がつけた「藁に火→蕨」。 ![]() 5.大宮 阿倍宗任: からかう公卿の前で、前九年の役の敗者 阿倍宗任が詠んだ歌「わが国の 梅の花とは見つれども「大宮」人はいかがいふらむ」に因む。 6.上尾 三浦の高雄: 自分の体重だけの身請け代金をもらう三浦屋の高雄太夫。「身体を持ち上げる→上尾」。 7.桶川 玉屋新兵ヱ・小女郎: 遊里で金を払わなかった客を「桶に入れて晒す(桶伏)→桶川」。 8.鴻巣 武蔵守師直: 赤穂浪士に狙われているのは「高師直の巣→鴻巣」。 9.熊ヶ谷 小次郎直家: ご当地「熊谷」直実の長男。 10.深谷 百合若大臣: 強い弓を弾く百合若大臣の「深い穴をあける矢→深谷」。 11.本庄 白井權八: 白井權八が「本庄」助太夫を斬った直後のシーン。 (上野国) 12.新町 獄門庄兵衛・黒舩忠右ヱ門: 二人が出会うのは「新町」橋。 13.倉加野 自来也: 自来也は山中に捨てられていた赤子を養育し仇を討たせた。倉加野周辺の山だったのだろうか? 14.高崎 此村大炊之介: 石川五右衛門の父 此村大炊之介、実は大明の宋蘇卿が五右衛門への遺書を付けた「鷹を先に放った→高崎」。 ![]() 16.安中 清玄: 桜姫の姿を「庵室の中→安中」で思い描く僧清玄。 17.松井田 山姥・松井民次郎: 仙女に誘われる「松井民次郎→松井田」。 18.坂本 五条坂: 景清が下っていくのは「京都五条坂下→坂本」の遊所へ。 (信濃国) 19.輕井澤 鎌田又八: 怪力無双の鎌田又八にはお寺の柱も「軽い→軽井沢」? 20.沓掛 黄石公・張良: 張良が黄石公の「履を拾う→沓掛」。 21.追分 おいは・宅悦: ねじ切ると血がしたたる「お岩の毛→追分」。 22.小田井 寺西閑心: 寺西閑心は子分を「お台→小田井」に乗せて幡随院長兵衛宅へ担ぎ込む。 23.岩村田 大井子田畑を潤: 怪力の持ち主の大井子は水路を塞いだ「岩」を動かして、「村」の「田」を潤した。 24.塩名田 鳥井又助: 鳥井又助 歌舞伎では鳥井又助が筑後川を渡る多賀大領を殺すことになっているが、「塩名田」宿近くの千曲川で代用したのだろうか? 25.八幡 近江小藤太・八幡三郎: 工藤祐親の一行に矢を射掛けたのは、近江小藤太と「八幡」三郎。 26.望月 怪童丸: 金太郎は、竹竿の先に「とりもち」をつけて烏天狗を「突く」。このことと「望月」とは音で結びつく。 27.芦田 あらい丸・女月尼: 女月尼の履く「足駄→芦田」。 28.長窪 お七・吉三: 八百屋お七は死刑を決定付けた「松竹梅」の湯島掛額を持っている。宿場名「長窪」との関係は? 29.和田 和田兵衛: 後藤又兵衛すなわち「和田」兵衛の図。 30.下諏訪 八重垣姫:八重垣姫が、「諏訪明神」の使の狐の霊力を借りて「諏訪湖」を渡り、「諏訪法性の兜」を持って勝頼のもとへ駆けつけるご当地物語。 31.塩尻 高木虎之助: 見物している「鯨の汐吹き」と「塩尻」の語呂合わせのようだ。 32.洗馬 武蔵坊弁慶・土佐坊昌俊: 弁慶が土佐坊を自分の馬の背に乗せた図。「背馬→せば=洗馬」。 ![]() 34.熱川 武内宿祢 弟甘美内宿祢: 自分が正しいことを証明するために「熱湯」に手を入れる武内宿祢。「熱湯→熱川」 35.奈良井 おろく・善吉: 善吉がお六に金を預けて「奈良井」名産の「お六櫛」を持ち帰った。 36.薮原 陶春賢: 陶春賢として描かれている明智光秀は小栗栖の「竹薮」で土民に刺殺される。「竹薮→藪原」 37.宮の越 大塔宮: 大塔宮と呼ばれた護良親王は土牢で暗殺された。「大塔宮→宮の越」 38.福島 浦嶋太郎: 「福島」宿に近い木曽川の寝覚めの床には浦島太郎が釣り糸を垂れたという伝説がある。 39.上松 江田源三: 義経の家来 江田源三が「松の木に上って物見」をしているので「上松」。 40.須原 業平・二條后: 「須原」は伊勢物語「武蔵野」の見立て? 41.野尻 平井保昌・袴垂保輔: 「野原」を歩いていく笛の名人を襲うとする盗賊がが「最後まで」その目的を達せなかったことから「野尻」。 42.三戸野 美止野小太郎: 小栗判官の家来「美止野」と宿場名「三戸野」の語呂合わせ。 43.妻籠 安倍保名・葛葉狐: 葛葉狐が安倍保名の恋人の化身となり、保名の妻となった物語から「妻籠」。 44.馬籠 竹林定七: 酔った「馬子」を切り捨てようとする気持ちを抑える諦める竹林定七の物語から「馬籠」。 (美濃国) 45.落合 久米仙人・晒女: 若い女の腿を見て慾情し、神通力を失って落下する久米仙人。「落下→落合」。 46.中津川 堀部の妻・同娘: 堀部安兵衛が斬った武芸者「中津川」祐見との語呂合わせ。 47.大井 斧定九郎: 追剥の斧定九郎が与市兵衛を呼び止めた「おーい」という言葉を「大井」に結びつけた。 48.大久手 一ツ家老婆: 一ツ家老婆 石を落として人を殺める老婆を必死に止める娘の背景に浮かび上がる千手観音の「多く手→大久手」 49.細久手 堀越大領: 佐倉宗五郎の怨霊の「細くて」長い手が悪代官 細久手を悩ます。「細くて→細久手」。 50.御嶽 悪七兵衛景清: 大仏の肩に乗った平家の武将景清が下方で騒ぐ追手を見下ろす図、大仏の「身の丈」を宿の名「みたけ」にかけた。 51.伏見 常磐御前: 三人の子連れで雪の「伏見」をさまよう常磐御前。 52.太田 藪医了竹・天川屋義平: 義父の藪医者「太田」了竹を外に追い出す天川屋義平。 53.鵜沼 与右ヱ門・女房累: 百姓の与右衛門が醜い女房の累を殺した川を「鵜沼」としたのだろうか? 54.加納 坊太郎・乳母: 坊太郎に仇討の本懐を遂げさせようと水垢離をとる乳母お辻の願いが「叶う→加納」。 55.河渡 旅坐頭: 前の者につかまって川を渡る旅座頭を描いているところから「河渡」。 ![]() 57.赤坂 光明皇后: 千人の「垢」を洗うことを誓願した光明皇后の前に現れた千人目はハンセン病患者、実は阿悶仏の化身。「垢→赤(坂)」。 58.垂井 猿之助: 日吉丸(秀吉の幼名)は主人の子供を井戸の筒にくくりつけて出奔。「樽の井戸」を描いて「垂井」に結びつける。 59.關ヶ原 放駒蝶吉・濡髪蝶五郎: 相撲取りが大暴れしている図。「関取の腹→關ヶ原」か。 60.今須 曾我兄弟: 寝入っている父の仇 工藤祐経を見つけた曾我五郎が兄の十郎に「居ます」と合図をおくる。「居ます→今須」。 (近江国) 61.柏原 笠屋三勝: 幸若舞の笠屋三勝はお気に入りの半七の家紋「柏の葉」を舞の衣装や葛籠にも付けている。「柏の葉→柏原」。 62.醒ヶ井 金井谷五郎: 「山鮫」を退治した金井谷五郎。「鮫→醒ヶ井」。 63.番場 歌之助・吃又平: 歌舞伎で見張り「番」をする又平が花道に出て、鉢巻をして向うを見つめる「場」。 64.鳥居本 平忠盛・油坊主: 御堂境内の燈籠の燈明を点けている坊主を「鳥居の下」で捕まえた平忠盛。 65.高宮 神谷伊右ヱ門: お岩を殺した神谷伊右ヱ門は、田宮あるいは民谷という姓でも呼ばれ、「高宮」に通じる。 66.越川 鷺地平九郎: 鷺地平九郎 自分が取った首級を川で洗ったため、川水が血の色に染まった。「血川→(え)ちがわ=越川」。 67.武佐 宮本無三四: 宮本武蔵の伝説の図。「武蔵→武佐」。 68.守山 達磨大師: 「山」のように盛った「もり」そばを食べている達磨大師。 ![]() 70.大津 小万: 源義人朝の遺品である源氏の白旗をくわえて琵琶湖を泳ぐ小万。琵琶湖に臨む「大津」のご当地物語。 71.京都 鵺 大尾: 源義政が退治した鵺は「京都」の御所に夜な夜な現れ帝を脅かしていた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-05-01 21:45
| 浮世絵
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