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先週の日曜美術館でこの展覧会が紹介されていたが、ひどい寒さのため最終日の今日になってしまった。駅からだらだら坂を上っていくと、濃いピンクの菊桃↓の花が咲いているお宅があった。これは桜の散る頃に全開となるとのこと。
![]() ![]() ![]() (追記)「1970年に金剛力士像の解体修理が行われ、像内より墨書銘が発見された。それによると、造像年は鎌倉末期の1323年。願主は称名寺2世の剱阿で、作者は大仏師として法印院興、そのほか院救、快勢、長賢らと知られる」とのことである。なお仁王門自体は「文政元年(1818年)に再建された」ものである。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 2階の手前の展示室には、まず《弘法大師像(乙本)ー室町~江戸》。これは五鈷杵を持った定型的な姿。《興教大師(覚鑁)像ー江戸》は背景が黒で印象的。《興正菩薩像(有讃)ー室町》、《 審海上人像(室町模本)》は平凡。 続いて後期の目玉、国宝の四将像↓が4点揃って出てきた。左上は《北条実時像ー鎌倉》、左下が《北条顕時像ー鎌倉》、右上が《金沢貞顕像ー鎌倉》、右下が《金沢貞将像ー南北朝》である。鎌倉時代のものは残念ながら退色が著しいが、なんとか表情をつかむことができる。 ![]() 2代の北条顕時(1248-1301)は妻の千代能が安達泰盛の娘であったため霜月騒動に巻き込まれている。そのためかいかにも神経質な様子である。 3代の金沢貞顕(1278-1333)は鎌倉幕府の15代執権にもなった実力者であるが、北条高時とともに自刃している。風貌はなかなか鋭いようだ。 4代の金沢貞将(1302-1333)も新田軍と戦い戦死しており、胡粉で引き立った若い姿は美しいが悲劇的でもある。 北条実時の父親《伝北条実泰像ー鎌倉》が重文としてすぐそばに出ていたが、退色がひどくて、顔の輪郭もはっきりしなかった。《伝足利基氏像ー江戸》は、尊氏の四男で、初代の鎌倉公方とのことであるが、時代が下がった絵だけに鮮明である。 この部屋の別な壁には面白い白描が3点掛けられていた。《摩尼珠像》は2匹の多頭の龍が3つの宝珠が置かれた塔を支えており、《三部四処字輪観図》に描かれた大日如来には多数の朱印が押されており、《瑜祇塔図》では大亀がその背中に宝塔を支え、その両脇に日輪が描かれ、天人・楽器・霊芝などが浮遊していた。これらは密教と関係のある図像なのだろう。 2階の第二の展示室に入ると、まず《三十番神像ー鎌倉~南北朝》という面白い絵がでていたが、退色が進んでいるのは残念。 重文の《十二神将像ー鎌倉》はなかなかである。今回は戌神・寅神↓がでていたが、ポスターほどは色鮮やかではない。ただしポスターと違い寅神の眷属も描き込まれていた。前期には亥神・辰神が出ていたようである。図録は買わなかったが、ショップで確かめた。 ![]() 県文の《三千仏図(甲本)ー鎌倉時代》には恐れ入った。右から過去仏の阿弥陀如来、現在仏の釈迦如来、未来仏の弥勒菩薩が描かれ、その周囲に3000の仏の小像が描かれているのである。その横に同じく県文の《千仏図(三千仏図乙本、過去幅)ー1350年》があり、これにも驚いた。椅子に座って合計(3000+3)+(1000+1)=4004体のホトケサマを見ることができた。 元の陸信忠筆の《十王図(百日平等王)》は色が美しく構成も素晴らしいと思った。これにくらべ《十王図(近世本、五七日閻羅王ー江戸)はチョット・・・というところ。 金泥の《阿弥陀三尊来迎図ー鎌倉》、白の美しい県文《焔摩天曼荼羅》、色鮮やかな《釈迦三尊像(李朝絵画)》、江戸名所図会の挿絵を描いた長谷川雪旦筆の水墨画《維摩居士図》なども楽しめた。前期に出ていた雪旦の対作《達磨図》は図録では赤が目立っていた。 この他に通期展示として、重文《諸尊図像集(観音部・天部)》、重文《図像抄(仏頂・忿怒・天等上下)》、重文《覚禅抄(延命法・弥勒法・愛染法・不動法)》が2階の二つの展示室の中央のケースに開かれていて、その図像もエンジョイできた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-04-18 17:35
| 国内アート
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