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本館入口で靴をスリッパに履き替えて入館する。大谷石敷きの1階ホールの陳列ケースには白磁が並んでおり、《白磁陽刻四君子文三段重》↓が目だっていた。 2階に上がったところに、《官画ー宣伝官庁契会図》↓が掛っていた。これは2008年に栃木県立美で開かれた「朝鮮王朝の絵画と日本」展(前期記事はこちら、後期記事はこちら)で見たものである。 茶碗としては、刷毛目茶碗、黄伊羅保茶碗、粉引茶碗、海鼠釉茶碗などに目が行った。茶道で使われる三島茶碗の粉青はあまり好きになれないが、今回いくつも出ていた海鼠釉の青・紫・緑などのとろりとした色彩には感心した。 廊下に出ると、8扇の大きな《刺繍十長生図屏風》に遭遇した。↓はその一番右の3扇であるが、亀・鶴・鹿が主役で、霊芝・松・竹・岩・雲などが色糸の刺繍で表されている。 2階の最後の展示室には高麗青磁など古いものが出ていた。高麗の陶磁はここのコレクションではマイノリティなのだが、自分の好みなので、穴が空くほどながめてきた。 発色の良い高麗青磁としては《青磁象嵌雲鶴文瓶ー12世紀後半~13世紀前半》や《青磁象嵌菊牡丹文盒子》があげられるが、北宋汝窯の天青とはちょっと違っている。やはり翡色というべきなのだろうか。 古いものとしては《黒釉鉢-12世紀》の釉薬の緑・青・褐色や《黒釉瓶-12世紀》↓の黒褐色と古拙な形に惹かれた。 1階に下りて、日本の陶磁器や織物の部屋は軽く流して見た。 2階の書斎の窓の障子が開けられており、美しい枝垂れ桜を鑑賞できた。書棚の本の背を目で追っていくと、柳の人生をたどれるようだった。 階下には声楽家だった柳兼子夫人の顕彰室があり、グランドピアノが置かれていた。ドイツに単身留学された時のノートがあり、開かれているところに「椰子の実」の歌詞が日本語で書かれ、その上部にはドイツ語訳が書かれていた。「たぎり落つ異郷の涙」の節である。そして音楽会「冬の旅」のポスターが貼られていた。入場料120円となっている。いつごろのものだろうか。実はわたしの姉が柳兼子さんに声楽のレッスンを受けていたことがあり、よく「冬の旅」を歌っていたことを思い出した。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-04-15 10:40
| 東洋アート
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