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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 中国絵画のトップを飾っているのは伝銭選の《牡丹図》2点。いずれも重文であるが、ひとつは知恩院蔵(左)、もう一つは高桐院蔵(右)である。 仇英の《金谷園図》ー知恩院蔵ーは大きな絵の重美で、楊貴妃を伴った玄宗皇帝が花壇の牡丹を愛でながら、李白に即興の歌3首を作らせた状景である(↓は部分)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 朝鮮のものでは、《青磁象嵌辰砂彩牡丹文鶴首瓶》-大阪東洋陶磁美(←)が美しかった。 琉球のものも出ていた。 第二展示室は、徳川美術館の第7~9展示室。こちらには日本の牡丹美術品が多数並んでいる。 「神仏に捧げる花ー宝相華と牡丹」のセクションには、国宝の《平家納経 法華経 勧持品》-厳島神社↓が出ていた。その表紙は金砂子地で、花尖から付根にかけて緑青のぼかし塗となっており、花芯に向って群青がかけられている。 ここでのもう一つの国宝は熊野速玉神社の《牡丹文螺鈿蒔絵手箱》↓↓。螺鈿、切金、群青が美しい。 ![]() ![]() ![]() ここで歌川国芳の浮世絵《深見草獅子彩色》が出てきて驚いた。深見草は牡丹の別名。 賛は「富貴草かうも自在に獅子王の鼻も花なれ花もはななれ」。富貴草も牡丹の別名。 この花を良く見てください。中央の鹿の子模様や茎の組紐もヘンですね。 答えは↓→を見れば明らか。 沢山の獅子が中央の袋に喰いついているのです。牡丹の花と獅子鼻がかけてあるのですね。 この戯画は名古屋市博物館蔵のものだが、現存するのはこの一枚だけとのこと。 次のセクションは「書を彩る牡丹文」。 優美な料紙に牡丹唐草文・牡丹蓮華唐草文・獅子や鳳凰と組み合わせた牡丹や宝相華唐草文などが摺り出されているとのことだが、作品との距離が遠すぎて残念ながらよく見えなかった。 次はいよいよメインセクション「牡丹を描く」である。 ここはお気に入り多数で、どの画像をアップするか迷うが、そんなことは気にせずにドンドン上げていくことにする。↓は根津美術館の《牡丹に蝶図》。これは室町時代の作品とのことだが、保存状態がとても良い。 ![]() ![]() ![]() 琳派のものとしては、俵屋宗達の《牡丹図》、尾形光琳の《牡丹図》が並んでおり、いずれも水墨画ながら「たらしこみ」の筆致はさすがであった。ここではド派手な酒井抱一の《牡丹に蝶図》をあげることにする。 ![]() ![]() ![]() 狩野山楽の《南泉指花図》(←)も味わい深かった。 これは唐時代の物語。南泉和尚が、陸亘太夫に対し、庭の花を指さして、「時の人、 この一株の花を見ること夢のごとくに似たり」といったという状景である。 また、狩野派木挽町家7代の狩野栄信の《郭子儀・花鳥図》-個人蔵↓に遭遇することができた。この絵は東京美術から出版されている安村敏信著「もっとしりたい狩野派 探幽と江戸狩野派」に載っている。 その説明を引用すると、「紺バックが目にしみる」というフレーズの後、「郭子儀は唐の武将で、安史の乱を平定して出世し、また家族にも恵まれたので一族繁栄の画題として好まれた。吉祥的画題を一層あでやかに演出するため、栄信は当時中国から流入したばかりと思われる、背景を紺で塗り潰した極彩色の花鳥画を添えた。視覚的効果がすごい。」となっている。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-04-13 08:30
| アート一般
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