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昨年、石川県七尾美術館で「生誕地・没後400年記念前年祭 長谷川等伯展ー信春から等伯への軌跡」を見た(記事はこちら)時から、この展覧会を心待ちにしていた。国内の等伯の作品をほぼ網羅した史上最大規模の大回顧展ともなれば、期待が高まるばかりだった。
第1章 能登の絵仏師・長谷川信春: 等伯は、1539年、戦国大名畠山家家臣の七尾 奥村家に生まれたが、染色業を営む長谷川家の養子となった。当時は信春と名乗っていたが、法華宗の仏画を沢山描いていた。 これらの仏画は北陸地方に残っているものが多いが、その緻密な描写・精密な装飾・豊かな色彩が印象的である。石川・正覚院の《十二天像》、高岡市・大法寺の《鬼子母神十羅刹女像》・《日蓮聖人像》・《三十番神図》、石川・妙成寺の《仏涅槃図》↓・《日乗上人像》、七尾美術館で見た《善女竜王像》・《愛宕権現像》などが特に良かった。 京都・高台寺・円徳院蔵の《山水図襖》↓は、元来、大徳寺・三玄院の方丈に春屋宗園の留守を狙って上がりこみ、そこの襖に一気呵成に描いたものとのこと。通常の桐模様の唐紙の上に描いたものであるが、見事な出来栄えの冬景色である。元来、方丈に襖絵は要らないとしていた春屋宗園も驚いて、そのままにしておいたので、今日に伝わっているのである。 第6章 墨の魔術師ー水墨画への傾倒 現在でも色彩画から水墨画に転身していく画家は少なくないが、等伯もその一人であった。今回の展覧会でこんなに多数の水墨画を描き、しかも工夫を重ねていたことを目の辺りにすることができた。東博で見ている《瀟湘八景図屏風》、七尾でも見た《樹下仙人図屏風》、《四愛図座屏》、《豊干・寒山拾得・草山水図坐屏》、《禅宗祖師図襖》、対決展でも見た《枯木猿猴図》(↓部分)、《竹虎図屏風》などが良かった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-02-27 10:33
| 国内アート
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