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博覧亭という個人の武者絵コレクションは寡聞にして知らなかった。前期の様子を遊行七恵さんのブログで知った時には、もはや後期になっていた。とても良い展覧会で、寒い日にもかかわらず結構人が入っていた。
1.月岡芳年: 前期には華やかな「一魁随筆」シリーズが13点も出ていたようだが、今回展示のシリーズ物としは「美勇水滸伝」の6点(前期4点)が目立っていた。 そのうち↓は《青柳春之助》。「白縫譚」に登場する春之助は漁師の息子として育つが、実は唐土の海賊の子供。図は親と一緒に海底に沈められた釣鐘の龍頭に綱をつけて引き上げるところ。青と赤の色彩の対照、斜めの構図などが巧い。上の男のお尻はミケランジェロの天井画のよう! 3.豊原国周: 9点も出ていた。中では《見立五節句 五月 四代目市村家橘の大工(鯉つかみ)》が秀逸。 暴れ鯉を抱えようとする家橘の奮戦。技術的水準が高い。初摺(←)では背景に溶けこんだ鱗が輝いて見える。後摺(→)は天ボカシで色彩は鮮やかだが、初摺のほうが味わい深い。 4.歌川国貞: 国貞がこんなに巧い武者絵を描くことを再認識した。シリーズの「豊国揮毫竒術競」は前期・後期ともに4点ずつ。後期では、↓の《白菊丸》。掲げるのは父の頭蓋骨。入水した白菊丸は生き返って復讐を企てる。奇妙な魚は北斎が「椿説弓張月」の挿絵に描いたワニザメをうつしたものだそうな。 今回は出ていないが、異なる版(→)があり、そちらのほうが見やすい。 水滸伝の登場人物の集合図《水滸伝豪傑百八人が2枚出ていた。1図に9人ずつだから全部で12図(画像はこちら)あることになる。↓は《天星三十六員》の最初の1枚でトップに総頭領の「宋江」、一段下がって左右に「林冲」と「呉用」が描かれている。 また今回の展覧会では、幕末の混迷が生み出した「侠客」も江戸の新しい英雄と捉えて展示されていた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2010-02-12 15:36
| 浮世絵
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