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今回は「ご即位20年記念特別展」である。10年前に開かれた「ご即位10年記念特別展 皇室の名宝-美と伝統の精華」と比較してみると、今回の1章「近代絵画の名品」では18点のうち12点(67%)が前回出展されており、とくに有名作品はほとんど再出品されている。
![]() ということで第1章の部屋は混んでいる入口を避けて、出口から入る。 又兵衛の《小栗判官絵巻》は、ちょっとドギツイ色彩ではあるが、小栗が閻魔大王の裁判で許されるところや↓、生き返って車で熊野に引かれていくミイラのごとき餓鬼阿弥と狂女のような常陸小萩の姿↓↓などは良く描かれている。全体で320メートルに達する大絵巻とのことであるが、全体を見てみたいものだ。 ![]() ![]() 酒井抱一の《花鳥十二ヶ月》や北斎の《西瓜図》は見飽きている。 若冲の《動植綵絵》は2006年に三の丸尚蔵館で5期にわたって開かれた「花鳥ー伊藤若冲《動植綵絵》↓で細切れながら全作品をみており(第1期、第2期、第3期、第4期、第5期)、2007年には京都の相国寺で開かれた「若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵 120年ぶりの再会」で《動植綵絵》 の全作品と釈迦三尊像が一堂に会しているのを見ているので、さっと見ることにする。 ![]() ![]() ![]() 実際には、部屋の反対側から入ったのだが、入口方向からみると《動植綵絵》のベスト4が並んでいる。 左から、6(紫陽花、←上)、25(松白鳳、→上)、9(松孔雀、←下)、20(群鶏、→下)である。 ![]() ![]() この番号↓は辻惟雄著『若冲』(美術出版社 昭和49年刊)に従ったもので、大体は作成順らしいという。 入口から見て右壁には上記6と9を除いた1~18、左壁には上記20と25を除いた19~30が並んでいる。 ![]() ![]() ![]() この部屋の正面にはもちろん若冲の《旭日鳳凰図》が鎮座していた。 ![]() 《唐獅子図屏風》では、右隻の16世紀の永徳の獅子は緑毛のものと茶毛のもの各一頭であるが、17世紀に曾孫の常信がこれに補筆したの左隻には白毛の獅子が一頭だけ描かれている。頭数が2:1なので常信はもう少しこの白毛獅子を大きく描けば位負けしなかったかもしれない。しかし細部まで綿密に描かれており、表装も揃えてあるので、これまで両隻を揃えて展示することが稀だったということ自体信じがたい。良いコンビネーションであると思った。 対向の部屋の2章に展示されている「近代の宮殿装飾と帝室技芸院」では、62点のうち前回出ていたたものは27点(44%)であるが、昨年三の丸尚蔵館で4期にわたって開かれた「帝室技芸員と1900年パリ万国博覧会」(第1期、第2期、第4期)に出展されているものが結構あるのでモット沢山見ていることになる。ということであっさりと流して見たのであるが、杉谷雪樵の《大納言公任捧梅図》、幸野楳嶺の《月下擣衣図》、瀧和亭の《孔雀鸚鵡図》など初見のものとして良いものが多かった。 書き出すときりがないので、自分と家内の「お持ち帰り」希望品をあげる。私としては七宝が良かった。派手な並河靖之の《四季花鳥図花瓶》↓を第一とするが、地味な濤川惣助の《月夜深林図額》もとても良かった。 ![]() ![]() 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-10-18 07:58
| 国内アート
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