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最近、青磁が気になっている。台北で汝窯青磁、龍泉窯青磁、高麗青磁をまとめてみたためである。そこで東博東洋館の青磁を見直した。
東博では、ちょうど青磁のギャラリー・トークがあった。内容は「青磁の誕生」である。聴衆のほうにレベルの高い中高年の方が多く、若い女性説明員はたじたじでだったが、わたし自身はとても勉強になったので、ここにメモとしてまとめておきたい。 1.中国の青磁と日本とのかかわり ○平安―鎌倉時代: 雑器から高級品にいたるさまざまな手の青磁が日本に将来している。鎌倉時代になると龍泉窯青磁もはいっているが、その前の平安時代には越窯青磁が博多に入ってきている。現在平和台球場の跡地となっている鴻臚館で焼物の選別が行われ、京都や奈良に送られている。 ○室町―江戸時代: 「唐物賞玩」が流行したがこれらは龍泉窯青磁であり、日本では透明度が低く少し緑がかった「砧青磁」の格式が高いものとされており、東博には有名な馬蝗絆がある。「砧青磁」の他に「天竜寺青磁」や「七官青磁」もある。 ○19世紀末―20世紀初頭: 遺跡探査の流行と1912年の中国清朝の崩壊により、日本でも美術品の売りたてが盛んになった。例えば、東博にある横河コレクションの青磁鉢(南宋官窯)は、金沢の美術倶楽部に出てきたものである。 2.青磁のはじまり-越窯を中心にして ○越窯について: 現在の浙江省北部、銭塘江に面した地域を中心に生産された。南の温暖な気候や自然に恵まれた地域で、都が遠くないため生産、流通に適した地域でもある。灰を主成分にした釉を使い、高温焼成により丈夫で美しい青磁ができてきた。 ○「古越州」・「古越磁」: 生産が開始されたのは後漢時代(2世紀頃)の龍窯であると考えられているが、三国・呉・晋時代(3-4世紀)なると南京周辺から多数出土している。動物の形をした器形や神亭壷が特徴的で、オリーブグリーン(濁った灰色)である。この色を見ると「青」磁とはとてもいいにくいが、その後青磁に発展していくプロトタイプとしてとらえられている。 ○唐時代(8-9世紀): 越窯青磁の隆盛期で実用品や輸出品として多量に生産されたが、東博には所蔵品が乏しい。質の良いものは「秘色」といわれ王の墓にも埋められた。浙江省の法門寺塔地宮からこのような越窯秘色青磁が発見されている。↓は台北故宮の《五代 越窯 秘色青磁洗》であるが、法門寺塔地宮の瓷秘色はヨモギ色とのことであるから同じ色とは思えない。講師の方も法門寺塔地宮の瓷秘色を見たことがないというのだからいたし方ない。 ![]() ![]() ○北宋時代(11-12世紀初頭): 北方青磁の隆盛期であるが、河南省の汝窯においては官窯青磁が生産されていた可能性もある。このころには越窯は終焉をむかえる。 ○南宋時代(12-13世紀): 臨安(杭州)において官窯青磁が生産され、一方龍泉窯が台頭してくる。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-07-22 17:26
| 東洋アート
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