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この展覧会の副題は、「日本メキシコ交流400周年記念」、「太陽と革命の画家たち、限りない祖国への情熱」。
まず最初に出てくるのは、ポスターの画となっているはフリーダ・カーロの《メダリオンをつけた自画像》↓ これが掛っている壁面はこれ一枚だけ。背景に世田谷美術館の美しい庭がこの画を取り巻いている。 フリーダ・カーロは交通事故で重傷を負い、リベラと2度結婚した際にも、結婚衣装を着ることがなかったというが、この画はカーロの母親の故郷オアハカ州テワナの伝統的なウィピル(貫頭衣)を身につけている。鳩のメダリオンを着けた衣裳の中のカーロの眼には大きな三つの涙が見られる。身体的な不幸、繰り返す手術、そしてリベラの浮気などの象徴だとすれば、あまりに悲しい自画像である。この画は本邦初公開ということだが、これを近くで見るだけでも価値がある。 同じ女性画家マリア・イスキエルドの作品は3点出ていたが、《マリア・アスンソロの肖像》↓はタマヨと一時同棲したこともある女性の肖像画である。 同じ画家の《巻貝》は、新象徴主義、魔術的絵画とされていたが、三岸好太郎の貝の画とソックリのような気がした。 壁画3大巨匠の一人、ホセ・クレメンテ・オロスコは6点も出ていたが、その中では《十字架を自らの手で壊すキリスト》が迫力があった。彼は左手先がなく、左目・左耳の機能もなかったそうだが、良くこのような画を描くことができたものである。 もう一人の壁画3大巨匠ダヴィッド・アルファロ・シケイロスの作品は4点あったが、アステカ帝国最後の王《クアテモックへの賛歌》や《5月1日[メイデイ」の行進》が印象的だった。 最後の壁画3大巨匠ディエゴ・リベラの作品は5点。いずれも良かったが、その中では《夜の風景》↓が面白かった。地主の祝宴を木に登って眺めているのだろうか。シュールな絵画に対するメキシコ的な揶揄が表れているそうである。 ルフィーノ・タマヨは先住民族サポテカ人であるが、3点のうち《自画像》の青が美しかった。 北川民次の《花》は印象に残ったが、村田の抽象画はピンとこなかった。 展覧会は「文明の受容」「文化の発信」「進歩」の3つの章で構成されていたが、リストと合わないので見にくくかった。 また、今回は名古屋市美術館のホセ・グァダルーペ・ポサダの作品も展示されていたが、これは面白かった。19世紀末から20世紀初頭にかけて、様々な出来事を骸骨(カラベラ)に演じさせ世相を風刺した版画であった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-07-11 20:52
| 現代アート(国外)
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