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細見美術館開館10周年記念展である。全国を巡回するらしい。なかなか良い展覧会だった。デパート展なので13日間だけ。6月15日まで。
第1章 琳派の花づくし ・典雅なる京琳派 俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、尾形乾山などの有名どころの作品が出ていたが、良かったのは光琳の《柳図香包》くらい。むしろ深江芦舟の《若松に鶴図手焙》、渡辺始興の《白象図屏風》、中村芳中の《白梅小禽図屏風》、神坂雪佳の《四季草花図屏風》↓(細見で観ている)や《色紙貼付屏風》などが目立った。 酒井抱一には良品が多かった。ベストは《白蓮図》↓(大琳派展で観ている)だが、肉筆浮世絵の《松風村雨図》、吉原大文字楼主に与えた《雪月花扇面画賛文台》、抱一がうけだした吉原の遊女「小鸞(しょうらん)」とのコラボ《紅梅図》も印象的だった。鈴木其一では大きな糸瓜のたらしこみが目立つ《糸瓜に朝顔図》がベストだが、《桜花返咲図扇面》も良かった。酒井鶯浦の「近江八景図巻」では《唐崎夜雨》の雨の表現が気に入った。 ・若冲と自然へのまなざし 伊藤若冲が8点も出ており、本展覧会の白眉である。中でも《糸瓜群虫図》↓には11種の虫や蛙が描き込まれておりおもわず覗き込む。配色も上品でべスト・オブ・ベスト。《虻に双鶏図》、《海老図》、《鼠婚礼図》、《群鶏図》、《伏見人形図》、《踏歌図》などのユーモアも楽しめた。若冲の大作《花鳥図押絵貼屏風》には鳥などの動きが見事に表現されていた。この屏風には若冲の署名・落款があったが、隣の伝 伊藤若冲《鶏図押絵貼屏風》は画印だけで、元気のない画だった。森狙仙《猿図》の毛描きも良かった。対決展でみた池大雅の《児島湾真景図》に再会した。 《江戸名所遊楽図屏風》、《江戸風俗図巻》、浮田一蕙の《やすらい祭・牛祭図扉風》、勝田竹翁の《観馬図屏風》などは気楽に楽しめた。出口にあった松浦屏風に似た《男女遊楽図屏風》も良かった。 葛飾北斎の《夜鷹図》と《五美人図》↓は「北斎展」で見ているが、やはり素晴らしい。後者に書き込まれているのは「画中群女顔催靨 画外一夫口出涎 君のため目に正月としたれ共 こころに起す盆々煩悩」という洒落た詩↓↓。 《時代不同歌合絵巻断簡》、単庵智伝の《梅花小禽図》、仲安真康の《虎渓三笑図》、足利義持の《騎駿人物図》、千利休の《利休消息『釜の文』》などの茶掛けは贅沢なものだった。志野茶碗 銘《弁慶》↓や根来亀甲文瓶子↓↓も味わいがあった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-06-08 08:58
| 国内アート
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