記事ランキング
ブログパーツ
最新のトラックバック
外部リンク
以前の記事
2021年 01月 2020年 11月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 more... カテゴリ
全体
国外アート 西洋中世美術 ルネサンス バロック 印象派 印象派後期 現代アート(国外) 東洋アート 仏像 国内アート 江戸絵画(浮世絵以外) 浮世絵 近代日本美術 戦争画 現代アート(国内) アート一般 書籍 音楽 映画・写真 講演会 北海道の鈴 東北の鈴 関東の鈴 中部の鈴 関西の鈴 中四国の鈴 九州の鈴 ヨーロッパのベル アジアのベル アメリカのベル オーストラリアのベル 未分類 フォロー中のブログ
検索
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
この日は五月にしては日差しの強い暑い日だったが、先々週からの風邪が全快したので、休みの土曜日をフル活用して美術散歩することにした。
目的地は三箇所。廻り方は、アートの古い順とした。予定の鑑賞時間は下記の通り。 1.高輪の畠山記念館: 宋の絵画を含む茶道具ー10:00-11:00 2.白金台の野間美術館: 近代の花鳥画ー12:00-13:00 3.板橋区立美術館: 昭和の超現実絵画ー14:00-15:00 問題は、各美術館の間の時間短縮。とくに板橋は遠い。以前は都営三田線の西高島平経由だったが、最近は成増経由である。野間からバスで目白に戻って、山手線で池袋、そして東上線で成増というのはいかにも知恵がない。 そこで雑司が谷から副都心線に乗ることにした。野間美術館の受付の美人に聞くと、「雑司が谷ならバスを待つより歩いたほうが早い」とのご宣託。美人の意見をスグに採用して歩き出したが、日差しの強さに閉口。途中、バスに追い抜かれて、あのミューズは何だったのかと疑い始めたその瞬間に地下鉄の入口を発見。汝、ゆめゆめ女神を疑うことなかれ! 今日はシュルレアリスム展だから、とくにこのトイレが大切。5つ並んだ朝顔の中央のものはデュシャンの《泉》のコピー。中国のアーチスト「牛波」の作品で、実際に使用可能で、上にはご丁寧に鏡まで付いているので粗相する心配もない。 所蔵展なので入館料無料。頼めばリストをいただける。前期と違って撮影不可。こんなに沢山のシュールレアリストがいたのかと驚く。そしてこの美術館にどうしてこんなに集まっているかを不思議に思う。 ダリ風↓(石井新三郎《夏の午後》)、マグリット風↓↓(渡辺武《風化》)、タンギー風など西欧の影響の見られるものも少ないが、戦前・戦中・戦後という時代背景を背負ったヒューマニズムが色濃く現れている作品が多い。 これによってこの展示室は、完全にシュールな世界に変貌した。後に追いやられた若い女性観客、車椅子を押す中年女性ヘルパー、車椅子に坐る老婦人を、それぞれ前景・中景・後景としたシュールな画の実像がここに出現したのである。 面白かったのは、中村宏の《二人の背後》。これは男性トイレ内の画。朝顔が二列に並んでいる。前列に二人の男性が用をたしている。その上の壁にはこの板橋区立美術館の男子トイレと同じく鏡がついている。そこに写っているのは恐ろしい怪人の顔。しかし後列の朝顔の前にもダレも立っていない。まさにスリラー。 気に入ったのは、難波田龍起の《ヴィーナスと少年》↓。あとで抽象絵画を描くこの画家の1936年の作品。女神が登場!!! そういえはこの美術散歩にもミューズが登場した。絵はがきを買ったのはこの一枚だけ。金50円也。こうやってシュールな美術散歩は終わった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-05-24 08:42
| 現代アート(国内)
|
ファン申請 |
||