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本日が初日の展覧会だが、観客はまばら。静かな雰囲気で美しい近代の花鳥画を楽しめる。
とくに十畝は「単に花と鳥を描いたところでしょうがない。天地の一部として花鳥を組織する精神が必要である」としている。彼がめざした花鳥画は、モデルの精神性をも表現するような、いわば「花や鳥の肖像画」といえるのではないかというのが今回の企画の趣旨である。 第一に出てくるのは、荒木十畝の《梅に烏》↓。隣りに師の荒木寛畝の《疎柳寒烏》があり、ほとんど同じ構図だが、十畝のほうが格段に迫力がある。しかし、この程度の水墨画は維新以前にも沢山ある。余白の美にこだわった旧来の日本画といえるのだろう。 十畝の作品としては、この他に《急湍橿鳥》、《四季花鳥》、さらに《十二ヶ月図》も出ていた。今回の展覧会のエースである。まとまってみる機会のない画家なので勉強になった。 他のお気に入りとしては、吉川霊華の《孔雀秋草》、速水御舟の《菊花》と《朱華琉瑠鳥》、森白甫の《錦魚》、堂本印象の《清亮》と《清泉》、西村五雲の《夏木立》、徳岡神泉の《鶉図》、西山翠嶂の《金波玉兎》、竹内栖鳳の《犬》。 その他に、例によって色紙《十二ヶ月図》が沢山出ていた。宇田荻邨、金島桂華、木村武山、堂本印象、小茂田青樹、福田平八郎、上村松篁、徳岡神泉の八名の画家である。これらのなかでも、余白を少なく、対象を大きく描いた作品は「花鳥の肖像画」といっても良いのだろうと思った。 落ち着いた良い展覧会だった。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-05-24 07:57
| 国内アート
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