色彩は踊る 巨匠たちのパレットと作品 ＠富山県立近代美術館

　冨山・能登美術散歩の第2弾。この美術館に来たのは2回目。前回は1993年だから、なんと16年前。
　今回の展覧会は「北日本新聞125周年記念」で、「梅原龍三郎からピカソまで」という副題もついている。

　パレットは画家の命であるが、笠間日動美術館には沢山所蔵されている。今回の冨山近美の展覧会では、この日動のパレットとその画家の画を対比しながら展観している。

　 ピカソ、マティス、ダリなどもあるが、大体は日本の画家のものである。さらにご当地ゆかりの画家のパレットと作品も出品されていた。

　ここではお気に入りを図録から引用させていただく。


足立源一郎《滝谷ドーム北壁　北穂高》
・・・ここはアルピニストの聖地。安曇野山岳美術館で見た足立源一郎の北アルプスの世界展を思い出した。





奥谷　博《阿修羅》
・・・そごう美術館で開かれていた奥谷博展で、この《阿修羅》を観ている。奥村の《阿修羅》、東博展示中の興福寺の《阿修羅像》、九博で展示されている奈良博の《阿修羅再現像》の三つを頭の中で再構成してみた。


　常設展の20世紀美術も定評がある。コレクションのブローシュアも良くできている。↓はその一部。左からピカソ《肘掛け椅子の女》、シャガール《山羊を抱く男》、ルオー《パシオン》であるが、中央のシャガールは週末から東美で開かれる「日本の美術館名品展」に出展されることが誇らしく記してあった。　常設展のその他のお気に入りは、ピカソ《闘牛場の入口》、ロートレック《マンジの肖像》、ミロ《パイプを吸う男》、エルンスト《森と太陽》、マグリット《真実の井戸》、ポロック《無題》、シーガル《戸口に寄りかかる娘》、ウェッセルマン《スモーカー＃２６》、ステラ《タラデガ》、リヒター《オランジェリー》、舟越桂《澄み渡る距離》などであり、ご当地「瀧口修造コレクション」も面白かった。

　無料のミュージアム・バス↓でホテルに帰った。
美術散歩　管理人　とら