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本日から始まった展覧会。8年振りの洋画のお出ましである。野間美術館の後に行ったのだが、比べてみると永青文庫の手入れは今一つ。ポスター↓も質素である。中へ入ってみると、暖房が効いていない。しかし展示は素晴らしく、心には熱いものが残る。
今回の展覧会は、「白樺派の会計係」といわれた細川護立侯爵のコレクション。3階の展示室の正面には、セザンヌの《登り道》↓。中央にカーブをえがいた道。人が二人。周囲の丘の家はまさにセザンヌ風。独特の橙・黄・緑の穏やかな色彩。このような素晴らしい作品をパリの画廊で買い込んだ護立の審美眼は流石である。 日本人画家から大スポンサー護立に届いた手紙が沢山陳列されている。これらの手紙から作品の製作状況が良く分かる。 この傭は、豊かな髪を高々と結い上げ、金箔で飾られた華麗なもので、現在、重要美術品となっている。玄宗皇帝が、夢で仙人と月宮で遊び、桂樹のもとで月女の舞うのを見た。のちにこの夢を舞曲に表現させたが、この傭はその曲を舞う舞妓である。 2階に降りると、まず正宗白鳥の弟、正宗得三郎の《中国服を着た女》↓に出遭う。2007年の改修工事の際に書庫から出てきたもの。正宗はマティスの弟子で、護立の収集アドバイザー。この作品のモデルは、上海総領事の娘、小田切峰子で、近美所蔵の安井曽太郎《金蓉》と同一人物とのこと。後者のパネルも並んでいたが、なるほどソックリである。 自分の芸術は、自己と万象との霊媒である。自分は絵画の上にて霊と霊との交通を表現しうると信ず。自分は好んで愛を描き、憎悪を描き、生誕を描き、病苦を描き、死を描き、悩める人類を描く。そして2階の定位置には、梅原龍三郎の有名な《紫禁城》↓が掛っていて、観客を見送ってくれる。 ショップに置いてあった季刊雑誌「永青文庫 2009 Spring」はわずか300円。元首相の細川護熙理事長の挨拶に続いて、今回の「春季展」の解説が沢山のカラー画像とともに載っている。さらに、上述の二つの画の再発見の物語は、「永青洋画劇場ー未知との遭遇」という洒落たタイトルの下に、詳しく紹介されている。これも絶対のお買い得である。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-03-28 22:31
| 印象派後期
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