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前期に2回見に行ったので、日本の「素朴画」という概念に大分なじんできた。後期には沢山の展示替えがあった。
第Ⅰ章 素朴表現の胎動と展開: まず、色彩豊かな《熊野縁起絵巻断簡》。東博のコミックな《鼠草紙絵巻》。前期にも出ていた《かるかや》↓は、大型の奈良絵本。高野山や善光寺を舞台に展開される刈萱道心と石童丸の物語。稚拙な画である。 ![]() 第Ⅱ章 江戸の素朴な表現主義: ここでは白隠、仙厓、風外、東嶺、南天棒の「禅画」。↓は白隠の《猿と蟹》。「蟹はくいたし、小指はおしし」と書かれている。 ![]() ![]() ![]() 1.リアリズムから素朴へ: 小川芋銭、小杉放庵は、なるほど素朴な画。↓は芋銭の《引舟画賛扇面》。「引舟の昔は長閑な小梅にて」と書かれている。 ![]() ![]() 3.我が道を行く素朴: 「日本のアンリ・ルソー」と呼ばれる横井弘三の画がたくさん出ていた。なるほどこれは「素朴画」である。「放浪の画家」長谷川利行も素朴画家に入っていたが、これを「素朴画」ということには抵抗がある。 4.余技としての素朴画: 富岡鉄斎、夏目漱石、武者小路実篤の画が出ていた。夏目漱石の《青嶂紅花図》↓は、なかなか面白い。 ![]() ![]() 星野鈴教授(東京造形大学教授、南画専門)の序文「南画と素朴展」は、12月13日の座談会「日本の素朴画を語る」を思い出しながら、楽しく読んだ。 巻末に載っている矢島新氏(松涛美術館学芸員)の論考「素朴美の系譜 江戸から大正・昭和へ」は、とても力の入った大論文である。これを読んで、この学芸員の問題提起を十分に理解することができた。 とにかくいろいろと考えさせられる展覧会である。地味だがお勧めできると思う。展覧会は1月25日まで。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2009-01-06 18:33
| 国内アート
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