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「画業40年 東京藝術大学退任記念」と「パリ・三越エトワール帰国記念」の二つが副題として付けられた展覧会。この画家の回顧展を観たのは今回が初めてである。暮の27日が初日ということで、会場は空いていた。画伯が会場におられて、手持ち無沙汰にしておられたので、しばらくお話を伺うことができた。また会場にはビデオも上映されていた。ここでは、それらの内容も含めて記事とする。
田淵の未来が開けたのは、1966年、大学院時代の作品《水》が大学の買い上げとなってからである。これは江戸川を描いた心象風景である。画伯にこの画のことについて聞いたところ、「若いときは何でも描くものです」との答えであった。アフリカの大学に留学した頃の作品は、鮮明な色彩が印象的である。↓は《ヨルバの少女》。 お気に入りは、紅葉に包まれた1979年の《清水寺》↓、白黒の城にかかる緑の印象的な1976年の《明日香栢森》↓↓、シヴァ神を描いた1983年の《大地》↓↓↓、金地の大海原を進む一艘の船を描いた1996年の《出航》など。 永平寺の襖絵24面は素晴らしい。片面は《雲水》↓。これは、雨雲-川-霧という生々流転の姿で力強い。裏面は《春秋》で桜、柳、楓、雪もちの枝といった四季の姿である。 この10月に、画伯の描いた60面の智積院の襖画が完成している。これは春夏秋冬を描いたもので、年明けの1月14日から高島屋で展示される予定だとのことである(後記:高島屋展の記事はこちら)。そして、その直前の日曜日、1月11日のNHK新日曜美術館には、「日本画家 田渕俊夫」が登場する。 「定年退職になっても絵が残る画家は幸せですね」と申し上げたところ、「ほんとうにそうです」との答えが返ってきた。画の品格は、このような画伯の人格にしっかりと裏打ちされていると強く感じた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-12-28 00:00
| 国内アート
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