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先週のNHKの「ホットモーニング」で、原田泰治の「鳥の目、虫の目」を見た。原田泰治で検索してみると、「ていぱーく」で原田の切手原画展が開かれていることが分かった。そこで、無料入場券をプリントアウトして、昨日観にいってきた。↓のポスターに使われている《秋一色(茨城県)》の絵はがきは入場の際に無料でいただけた。感謝!
原田泰治の絵の世界は、谷内六郎を思い出させる素朴な描き方で、田舎の昔懐かしい実景や心象風景である。アクリル絵具で描かれているせいか、色彩は鮮やか。垂直感覚が独特で、建物がゆがんで傾いていたりしているが、石垣、瓦、草花、樹木、雪などの描写が非常に細密である。静寂な画面に、折々の季節感、住民の長閑な生活が温かく描かれている。このシリーズでは、個々の人物の特徴を出さないようにしているようで、人間の顔ははっきりと描かれていないものが多かった。 ↓は会場に置いてあった「原田泰治美術館」のパンフレットの表紙であるが、いくつかのものはこの展覧会に出品されていた。例えば、左上は《小さな電車(千葉県銚子市)》、左下は《すげ帽子(新潟県魚沼郡津南町)》。いずれもわたしの過去の記憶に直結していた。 「原田泰治の世界」をビデオで見たが、幼少時に小児麻痺にかかり、足が不自由となったので、山の上にある家にじっとしていることが多く、そのため俯瞰的な「鳥の目」が養われ、また両親が農作業をしている間、むしろに坐らされていたので、自然を仔細に観察する目が養われたと語っていた。 このビデオは、通常は、原田泰治美術館のみで上映されているものである。6篇すべてを見ると、1時間ほどかかるが、原田泰治の人となりがよくわかるので必見。特に原田の親友であるさだまさしの音楽を背景に春夏秋冬の画が現れてくる最後のビデオは詩の世界である。 古きよき時代の田舎、庭先で遊ぶ子供、子供をおぶった母親、土地のにぎやかなイベントも見られた。すっかり高齢化してしまった現代の田舎とは別世界であるが、心が和む風景を沢山見せていただいた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-12-24 08:55
| 現代アート(国内)
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