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太田記念美術館で副題「源氏物語誕生1000年記念」の源氏絵展が開かれていたので、会期末に出かけてみた。
○湖龍斎《観月図》・・・石山寺の紫式部が源氏物語の構想を練る。 ○北斎《源氏物語図》・・・ポスター↑となっている「花宴」の光源氏と朧月夜。色鮮やかな王朝絵巻。 ○小林清親《源氏浮舟之巻》・・・宇治川の渡し。匂宮と浮舟。 ○岩佐又兵衛《伊勢物語図(くたかけ)》・・・十四段。田舎の女を見返りつつ朝帰りする都の男。一番鶏二羽。 ○田村水鴎《小督と仲国図》・・・平家物語。清盛に嵯峨野に流された小督を琴の音を頼りに探し当てる笛の名手 源仲国。 2.浮世絵師たちが描く王朝世界: ○紫式部・・・月岡芳年《月百姿 石山月》、小林清親《古代模様 紫式部》、北斎《新版近江八景 石山の秋月》、広重《近江八景之内石山秋月》 ○広重《源氏物語》・・・5点も出ている。 ○扇子絵・・酒井抱一《源氏物語絵 花宴》、板谷広長《源氏物語 浮舟》 3.背後に隠された源氏絵「見立て」「やつし」: ○栄之・・・女三之宮・明石の君、栄山・・・紅梅、国貞・・・空蝉。↓は鳥文斎栄之の《浮世源氏八景 松風夜雨》で、明石の君が、源氏の形見の琴を弾いている。 ○広重《江戸むらさき名所源氏》・・・花宴=御殿山、明石=高輪、浮舟=隅田川。↓は歌川広重《江戸むらさき名所源氏 見立浮ふね 隅田》。傘に雪。小舟が一艘見えている。 柳亭種彦の「偐紫田舎源氏」は、原著の源氏物語をを完全に換骨奪胎し、光源氏は足利将軍の妾腹の子、足利光氏となり、佞臣と闘い、足利家の隠し宝を発見して将軍家を再興することになっている。ここでは、国貞(三代豊国)の作品が12点も出ている。この中では、《あかし風呂》が傑作。上下3枚ずつ6枚組で、2階に風呂があり、明石の君がいる。源氏のいる1階の井戸から2階に水をくみ上げている。 5.さまざまな絵師による「偐紫田舎源氏」: 国芳、広重・豊国合作、二代国貞、芳年、房種。 6.「偐紫田舎源氏」さまざまなヴァリエーション: 三代豊国(国貞)の役者絵など6点。 7.源氏香-ファッションになった源氏物語: ○春章、広重、豊国、国芳、国貞、芳虎らの描いた女性の衣裳に源氏香のマーク(52種) ○三代豊国(国貞)の「うつし絵」9点。↓は三代豊国(国貞)《奥御殿遊楽之図》。これでは、天保の改革に際して、大奥を連想させるとして「偐紫田舎源氏」が絶版になったのも無理はないだろう。 8.絵本に見る「源氏絵」: ○西鶴《好色一代男》・・・上から行水すろ女性を覗く世之介。同じ場面が、横浜の「源氏物語1000年展」でも出ていた。 ○師宣、政信、清長、重政、英泉、蕙斎。 今回展示された浮世絵が源氏物語のどの帖に対応しているかを調べてみた。もちろん対応がハッキリとしているものだけである。 7点 明石美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-12-20 18:31
| 浮世絵
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