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素描・版画好きには見逃せない展覧会。最近は、こういったものの愛好家が増えたようで、結構観客が多い。これには近年の浮世絵ブームの影響があるのかもしれない。
プロローグ:ヨーロッパにおける素描コレクション アーティストが素描を収集しだしたのはルネサンス期であるが、オランダにおいて愛好家による素描収集が本格化したのは18世紀。今回展示されているアムステルダム歴史博物館所蔵の素描の核となっているのは、フォードル(C.J. Fodor, 1801-1860)のコレクションである。 第1章:イタリア・ドイツ--ルネサンスからバロックの素描・版画 ルネサンス素描の展示数は少なかった。その中では、サルヴィアーティの《目を閉じる女性》↓はやわらかな質感が良くでており、髪の表現も巧みである。 ホルツィウス 《ファルネーゼのヘラクレス》↓は立派。今年、埼玉近美の「いとも美しき西洋版画の世界」でも見たように思う。特定の芸術作品の制作過程を描いたものではなく、独立した素描となっている。となりに《ファルネーゼのヘラクレス石膏複製》が置かれていて良く分かった。 ルーベンスの代表作《愛の園》↓(プラド美術館所蔵、本展にはランペルールによる模写出品)のための下図素描、《若い女性を抱く男》↓A↓および《寝そべる若い女性》↓B↓が出ていた。これらは非常に詳細な筆致で描かれている。 第3章:「黄金の世紀」のオランダ素描芸術 17世紀のオランダは「黄金の世紀」とされ、素描の主題も神話・肖像・風俗・風景・静物など多岐にわたっている。 レンブラントの《ウルカヌスに捕えられたマルスとヴィーナス》↓やボルの《キリストと使徒たち》という神話素描が出ていたが、すばやい筆致とはいえ、あまり感動しなかった。 フォードルの版画コレクションも質が高く、保存状態がよい。レンブラントの《十字架降下》やこの人を見よ(エッケ・ホモ)》は、1992年に東武美術館で開かれた「エルミタージュ美術館展-17世紀オランダ・フランドル絵画展」で見たことを覚えているが、今回の展示作品も素晴らしい。 レンブラントの《クレメント・デ・ヨンゲ(?)の肖像》は光り輝く銅板↓とそれから作られた版画が並んで出ていた。レンブラントの《ファウスト》や《東洋人の頭部(第2作)》も良かった。 「黄金の世紀」の繁栄が終焉したオランダではあまり有名な画家は出てこなかったようだが、展示作品の中では マドーの《アトリエのパウルス・ポッテル》、アンドレアス・スヘルフハウトの《凍った川面のある冬景色》↓、スホーテルの《静かな海と船》↓↓、クニップの《兵士と収監人のいるイタリア風景》、クッククックの《木々のある風景》など17世紀のオランダ絵画を追慕するようなものが目立った。 東京藝術大学所蔵の19世紀オランダが何点か出ていたが、歴史的価値はあるかもしれないが、芸術作品として見るべきものはなかった。 特集展示:東京芸術大学所蔵資料 19世紀日本の風景表現を中心に 明治前半の風景描写の作例を展示し、この時代の日本に見られた多様な風景表現が紹介されており、高橋由一、浅井忠、亜欧堂田善、浦上玉堂、呉春、岸駒、椿椿山、谷文晁、司馬江漢、奥村政信、歌川豊春、葛飾北斎、歌川広重などの好品が出ていた。 美術散歩 管理人 とら HP
by cardiacsurgery
| 2008-10-26 12:07
| バロック
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