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ニューヨーク州郊外のヴァッサー大学は、ジャックリーヌ・ケネディやメリル・ストリーブが卒業した有名大学。明治政府が最初の国費留学生を送った大学。その名門校に、17000点もの作品が収蔵されている美術館がある。これが日本初公開として、全国を巡回している。
展覧会の副題は、「パリーニューヨーク20世紀絵画の流れ」。ようやく東京に来たので見に行ったが、とても教育的な展示で感心した。同時代のフランス絵画から入っていくので、アメリカ現代美術にアレルギーをもつ人も、抵抗感が少ないと思う。 第1章: 近代美術の起源 19世紀後半から20世紀初頭のヨーロッパ絵画と19世紀後半のアメリカ絵画が紹介されている。ここでは展示順に、画像を入れながら紹介したいと思う。 最初に出てくるのがドレの《パリの防衛》↓。ドレの版画は大好きだが、これは淡彩の油彩画。普仏戦争で取られたアルザスがドレの故郷なので、フランスの擬人像である「有翼の女」に力がこもっており、三色旗だけが着色されている。 第2章: アメリカ絵画の胎動 20世紀初頭、アメリカの自然や社会に目を向け、1920年代に入るとアメリカは繁栄の時代を迎え、新しい価値のアートが発展した。 ジョージア・オキーフが3点でていた。《春》は、黄・赤・緑という鮮やかな色彩の乱舞。《ふたつのイチジク》←と《青い朝顔、ニューメキシコⅡ》→は今回の展覧会の白眉。どちらも、写実的ながら象徴性を有しており、自然から純化した抽象的な形態であると考えたいところだが、なんとなく性的なイメージが浮かんでくる。 ホッパーの《ロックランド、トロール船ウィジオン号》↓には、この画家独特の静寂と孤独が表れている。 第3章: 抽象表現主義ーアメリカ絵画の成立 美術の中心をパリからニューヨークに移させることになった抽象表現主義絵画の紹介である。 ミルトン・エイヴリーの《白い波》は、白・灰・黒というわずかな色彩で表現されている。ロスコの《ナンバー1(ナンバー18、1948)》↓は、とても明るい作品。赤の中の雲が目立つ。川村美術館のロスコルームの暗い茶色の画とは大分違う。 第4章: ヨーロッパとアメリカの戦後絵画 戦後ヨーロッパ絵画と抽象表現主義以後1980年代のアメリカ絵画を紹介している。 ジャコメティの《スタジオに坐るディエゴ》は極端な遠近表現、バルチュスの早熟な少女の色気《木曜日が4回ある週》、カレル・アベルの《子供とけだもの》↓の無邪気な色彩は、それぞれに楽しめた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-09-28 09:47
| 現代アート(国外)
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