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今回の新収蔵作品の作者は、「若手作家」といっても1960年代生まれが中心である。この展覧会は、これらの「若手作家」の作品を、1960年ごろに活発な制作を行っていた「古手作家」の作品と対比しながら、展観している。
アトリウムに配置されたレーベルガーの《母型81%》は昨年の「Space for your Future」に出展された作品。ガレージのサイズを81%にしたポップで斬新な形態としたもの。 1階では、多彩な作品が展示されていた。 ■島袋道浩《そしてタコに東京観光を贈ることにした》・・・明石の海で蛸壺に入ったタコを新幹線で東京に連れてきて、東京を見せた後、明石の海に戻すというストーリーのDVD。写真プリントの《片方の眉毛を剃ってヨーロッパを旅した》には「怪しまれたが、かえって友達ができた」、《贈り物:猿のための展覧会(京都)》には、「餌付け以外でコミュニケーションをとるため、猿の群れの中で展覧会を開いた」などの説明がつけてある。文章と画像のコラボレーションといえるかもしれない。作者のインタビューはここ。 ■荒神明香(こうじんはるか)《Cracker Drawing》・・・天井で開かせたクラッカーをそのまま白テグスで固定したもの。糸が見えないので、クラッカーが開いたままになっている。 《reflectwo》・・・板状アクリルの造花を、細い白テグスで吊り下げたものであるが、白い部屋ではテグスが見えないため、造花の板が風にそよいでいるように見える。色彩は美しく、風鈴のような清涼感がある。現在、画像はここで見られる。 ■加藤美佳《カナリア》・・・粘土の人形を写真に撮り、それをもとに精細な油彩画としたスーパーリアリスム。 ■奈良美智《ハードボイルド・ハードトラック(吉本ばなな著)のためのドローイング》・・・文庫本になっている。 ■田中敦子《ベル》・・・こちらは旧世代。1955年の作。押すとけたたましいベルが鳴る。これはこの部屋にはミスマッチ。 ■草間弥生・・・こちらも古手作家であるが、ずいぶん沢山の作品が出ていた。 ■名和晃平・・・前記 ■リキテンシュタイン《ヘア・リボンの少女》・・・1965年の作品。新収蔵品との比較のための出展。 ■横内賢太郎のオークションカタログの写真のネガポジを反転させて、染料でサテン生地に転写した作品が2点。これらは、水彩のように滲んだタッチが特徴的な油彩である。この両者の間にやはり輪郭がボケたリヒターの油彩《エリザベート》が置かれている。後者は1965年の作。 ■小谷元彦の白い毒蛇などの作品《SP2"New Born"-Viper A, Python X》と、旧世代のフォンタナの白い作品《空間概念 神の終焉》が並んでいる。後者は1964年の作。 ■足立喜一朗の踊る電話ボックス《e.e.no24》も、Space for your Futureで見た。 3階にもいろいろな作品が並んでいた。 ■石川直樹のアクリル写真が部屋一杯に。洞窟の中の赤い手の跡が面白かった。 ■ラウシェンバーグの《オーヴァーキャスト》という1962年、アメリカの強い時代の作品の隣りに、大竹伸朗の《ゴミ男》。これは21世紀のダメな日本を表しているのだろう。 ■小林孝亘《Dream, dreaming usー私たちを夢見る夢》・・・真っ白な布をまとった少年が、涅槃の仏陀のように右側を下にして寝ている。とても大きくゆったりとした画である。 ■菊畑茂久馬《奴隷系図(貨幣)》・・・1961年の作。倒れた鳥居の柱に5円玉が無数に貼りつけられている。アンデパンダン展出品作。 ■白髪一雄《猪狩壱》・・つい最近亡くなった旧世代の作家。猪の毛皮の上に、赤い塗料が厚塗りされている。 1960年代に生れた若い作家とその時代に制作した旧い作家の作品を比較しながら見るように企画されたこの展覧会は見やすかった。今回の作家のなかに女性の占める割合が高いことにも驚いた。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2008-08-14 21:54
| 現代アート(国内)
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