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東京ミッドタウンは「六本木」だが地下鉄「大江戸線」が便利。ただし地下通路を通るので迷いそうになる。この美術館のサイトに写真付きの案内ページができてその心配も解消。曰く「エスカレータで地下1階へ、最初の角を右折、Tsutayaを過ぎ、右前方のエスカレータで地上に」といった具合である。
それはともかくこの展覧会では、Bionbo=屏風(西、葡)が豪華絢爛に展示されている。ただし7期に分かれているので、観たいものが見られるというわけでもない。これもサイトを参照。とにかくネットがなければ動けない時代になってしまった。 1.屏風の成立と展開 東博の《厩図屏風》も迫力があったが、この章に属するものとしては、サントリー美術館所蔵の《日吉山王・祇園祭礼屏風》の細かい描写が他の屏風を圧倒していた。これは以前にも観たことがあるが、今回は単眼鏡を持参していたので、細部まで楽しめた。↓右隻、↓↓左隻、↓↓↓左隻部分。 国宝の《法然上人絵巻》の上人の誕生時の絵が出ており、画中画として産婦の周りに立ててある「白絵屏風」が描かれていた。周囲の女性は白か銀の服装、遠くに控える男性も白装束である。住吉如慶の《東照宮縁起絵巻》の家康誕生時にも「白絵屏風」が描かれていた。この《白絵屏風》は現存するものは少ないそうだが、伝原在中の作品を観ることができた。↓は右隻、↓↓は左隻のそれぞれ一部である。白は胡粉や雲母を使って表現したとのこと。 3.BIOMBOの時代 屏風に見る南蛮交流 《二十八都市・万国絵図屏風》は八曲一双の大画面には、世界地図やローマ・パリ・リスボン・アムステルダムなどの景観図と諸国の男女図が描かれていた。《泰西王侯図屏風》も良かった。 4.近世屏風の百花繚乱 豊臣秀吉の七回忌の様子を描いた豊国神社蔵・狩野内膳筆の《豊国祭礼図屏風》にはエネルギッシュな輪踊りが描かれ、それを見物する群衆の中には西洋人の姿も認められる(クリックで拡大)。 《関が原合戦屏風》すなわち「津軽屏風」も出ていた。当然ながら、東軍の勝ち戦の図である。美しい《秋草浜松図御簾屏風》を鑑賞することもできた。 5.異国に送られた屏風 朝鮮通信使に贈られた「贈朝屏風」の一つとして、韓国国立古宮博物館から立派な《刈田雁秋草図屏風》が出品されており、また幕末にオランダ国王に贈られた「贈蘭屏風」がライデン国立民俗学博物館から里帰りしていた。↓はその一例。狩野探原守経筆《富士巻狩図屏風》の左隻である。 6.海を越えた襖絵と屏風絵 16世紀に狩野雅楽助之進によって描かれた見事な《麝香猫屏風》は、明治以来、雄を描いた左隻がサントリー美術館、雌と子供を描いた右隻がボストン美術館と別れ別れになっていたが、今回つかの間の逢瀬を楽しむこととなった。雄は振り向いて雌と子供のほうに視線を送っている。 さらに興味深いのは、ケルン東洋美術館所蔵の《祇園祭礼図屏風》ーサントリー美術館所蔵の《祇園祭礼図屏風》-メトロポリタン美術館所蔵の《社頭図屏風》の左右の幅を逆転したものークリーブランド美術館所蔵の《加茂競馬図屏風》の4者は、元来ひと続きの襖絵であったものだということが判明し、今回これらが並べて展示してあった。 このようにこの展覧会はきわめてグローバルな展覧会であった。会場には、外国人の姿も散見された。 美術散歩 管理人 とら
by cardiacsurgery
| 2007-10-08 10:24
| 国内アート
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